今度はミーハーはミーハーでも、元ミーハーな女の子がヒロイン。 中学校入学時に、テニス部メンバーのイケメンを見てミーハーに目覚める。以来、追っかけ。 三年になった頃には親衛隊長に任命され、より追っかけに燃える。しかし、テニス部にはうざがられ嫌われ、よくてパシリ。買い出しに行かされたり等のマネの仕事をさせられたり、日直や委員会の仕事を押し付けられたり、ヤるだけやってさようならなんてことも多々ある。それでも、幸せだと思うヒロイン。 そんなある日、帰り道の途中で一組のカップルを見る。頬を赤く染めながら、幸せそうに手を繋いでいる二人。そんな二人を見て、あれ?となる。 私もこんな恋愛がしたかったんじゃなかったっけ? テニス部との日々を思い返してみても、自分の理想とは程遠い。漸く自分が都合のいい女扱いされていることに気づきます。 テニス部って確かにイケメンだけど、顔以外にいいところあるだろうか?と考えてみたが、思いつかない。優しくされた記憶もない。ときめく要素が1つもないことに愕然とし、一気にミーハー心が冷める。(そりゃ、ミーハーが嫌いなんだから冷たくあしらわれるに決まってるが、気付かないヒロイン) 翌日、親衛隊長を辞めると言い出したヒロインに、理由を問いただす親衛隊。ヒロインの話を聞いているうちに、納得してしまい自分達も親衛隊を辞めると言い出す。そして、その日の内に親衛隊は解散。 いつもは煩いくらい騒ぐヒロインや親衛隊がいなくなり、喜んだものの内心困惑するテニス部。ヒロインの携帯にかけてみたが、着信拒否されてたり(笑)いろんな雑用をヒロインに押し付けていただけに、部活もいつものようにスムーズにいきません。 ヒロインに話しかけてみるものの、冷たくあしらわれる。優しく接しようとしても、結果は同じ。 後にヒロインはテニス部についてこう言いました。 「テニス部?あぁ、所詮鑑賞用でしょう。だって彼奴等って、いいの顔だけじゃん?」 冷たくされていた元親衛隊員達はその言葉に大きく頷き、同意しました。 ヒロインは脱ギャルし清純派に、そして、東方あたりと付き合っているといいと思う(笑) [*前] | [次#] |