婆沙羅学園のとある教室。

この教室は学園内でも有名な彼等だけが、使用を許されていた。

教室ながら、テレビやオーディオ機器、ソファや冷蔵庫までが完備されており、ここで生活出来る程に改築されていた。

そんな教室に、珍しいスリーショット。

1人は伊達政宗。

もう1人は猿飛佐助。

この2人は、学園内外の女性から圧倒的な人気を得ていたりする。

残りの1人は名字名前。

成績では上位に入るものの、彼女の容姿は至って平凡で、これといって特徴はない。

そんな彼女が、人気者の2人に左右を挟まれてソファーに小さく座っていた。

いや、無理矢理座らされていると言った方が正しい。

女の子なら頬を赤く染めてしまう様な状況にも関わらず、彼女は赤くなるどころか、逆に顔色が悪くなっていくばかりだ。

体は小刻みに震え、今にも泣き出しそうな表情。


一言で言うなら、正に“脅えている”である。





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