私はボンゴレ、独立暗殺部隊ヴァリアー・スクアーロ様の部隊に所属している。

幹部等ではなく、ただの平隊員。

別にヴァリアーに入りたかったワケではない。

それならば何故?と問われれば、答えはいたってシンプルだ。


――金。


他のマフィアと比べると雲泥の差である。

その分、仕事はいつ死んでもおかしくないようなモノばかりだ。

幼い頃からマフィアになるべく教育されてきた私は、今さら一般人として生活なんか出来ないし(したいとも思わないが)、一マフィアとして死ねたらそれでいいと思っている。

銃殺、撲殺等、まぁ綺麗な死に方は望めないけど・・・。

私は敵に殺されるなら本望だが、身内に殺されたいとは思っていない。


 ◇◆◇


初めて私がボスであるザンザス様に抱かれたのは、どの位前の事だっただろうか?

年に数回あるかないかの大仕事で、珍しくザンザス様が参加された。

そして、その仕事を終えた後、ザンザス様は気分が高揚していたのか、その仕事に参加していた私を抱いた。

ザンザス様は娼婦を呼ぶ間さえ煩わしかっただけで、女なら誰でもよかったのだ。

別にザンザス様が初めての相手というワケじゃないし、仕事でそういう事をする場合もある。

愛のないセックスなんて・・・と馬鹿な台詞を言うつもりもない。

ただ、ザンザス様の相手をするのは疲れるのだ。

ザンザス様のセックスは抱くというよりも、――喰うという言葉の方がしっくりくる。

一般の女より体力がある私でさえ、毎回最後は気を失ってしまう。

女に対する気遣いなんか全く無く、前技なしでいきなり挿れる事も多々ある。

中に出すのも当たり前。力任せに揺すぶられ、鳴かされ、声が枯れるまで喘がされる。


こんな事を続けていたら、その内仕事に影響が出てしまうんじゃないか・・・。

と不安で仕方ない。



死神とファック




ザンザス様とのセックスのせいで、任務に失敗して死んでしまうなんて・・・洒落になんない。




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任務に向かう車内での独白

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