ええそうね。そんな事は勿論最初から知っていたわ。確かにそれでもいいと思っていたの。でも、私一人を見てほしいって思うのはそんなにおかしいこと?急に何言い出すんだですって?急な事なんかじゃないわ。ずっと考えてた事よ。貴方を愛していたから、例え他の女の痕を残してたって嫉妬心を無理に隠して、いつも貴方を笑顔で迎えていたでしょ?でもやっぱり無理だったわ。私、これ以上イヤな女にも惨めな女にもなりたくないの。貴方だってとっくに気付いてたくせに…。だからこそ嫉妬でおかしくなりそうな私を見て、満足気に笑ってたんでしょ?毎日毎日、来るかどうか分からない貴方をこの部屋で待ち続けて、貴方が来ない夜はただひたすらに貴方を想って泣くばかりだったわ。もう、そんな日常にうんざりよ。だから私この間お見合いしたの。だって、私もう若くないもの。幸せな家庭を築きたいって思うのはおかしい?赤ちゃんだって産みたいのよ。だからもうここには来ないで。…お願いだから。貴方だって別れを切り出す手間が省けて嬉しいでしょ?それじゃ、サヨナラ。愛していたわ…リボーン。














後は貴方がこの部屋に訪れるのを、ただ待つばかり。


 095014


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