俺の性別が変わった件


相互記念品。

性別入れ替えアスキリ前提総受けギャグ。

※キリト君の性別が変わっちゃいます。

********





とある日のALOのアスナの家での出来事。





「・・・なんじゃこれぇええええええ!?!??!?」


「キリト君どうしたの!?」



俺が叫び声をあげると、アスナやほかのメンバーがなんだなんだとこちらに寄ってきた。



「ない・・・・・・・」



「へ?」



俺は、顔を真っ青にして、みんなの方を振り向いた。



「俺の大事な息子さんが・・・・ない・・・!!」



一瞬ぽかーーんと口を開けていたメンツが、意味がわかった瞬間に


「はあああああ!?!??!?!」


と叫び声をあげた。


「き、キリト、息子さんっておめぇ・・・
男の大事な、アレがなくなったってのか・・・?」


クラインが恐る恐る聞いてくる。


俺は涙目になりながら、こくこくとうなづいた。


「おにいちゃん、それは兄妹である私が確かめるべきだよね」


キリッといつもよりかっこいい表情を作った我が妹こと直葉が言った。


「そ、それなら同じ男である俺だって見る権利はあるはずだぞ!」


クラインも負けじと応戦する。


「ちょっと待ってくれない?夫の体を見るのは正妻であるこの私の役目だと思うの」


アスナまでなんか言い出した。


「そ、それなら私だってみたいです!!」


シリカそれもうそれただの願望だよね


「キリトと一晩過ごした中(意味深)の私がみるのがいいと思うのよね」


リズ、やめて。俺最低な人間になっちゃう。


「もういっそ全員で見ればいいんじゃないかしら」



「それはいけない!!!!!!!
シノンさんの意見だけは認められない!!!!!

俺の大事な部分をみんなで共有してなにが楽しいの!
俺もうお婿に行けなくなっちゃうよ!!」


「お嫁に行けばいいじゃない」


「シノンさん、俺男の娘になっちゃうんですか?」


「アンタGGOで思いっきり私騙したでしょ。大丈夫よ、顔だけは女に負けてないから」


「俺それ気にしてるんだけど!女顔!」


これではもう収集が付かない。

もう覚悟を決めよう。


「直葉、お兄ちゃんの体の異変を見てみてくれ。頼む」


俺がそう言うと、直葉は俺の目の前に片膝をついて


「承知」


とすごい渋いこえで言った。



「不安ダナァー」





********




「お、お、お、おにいちゃん・・・・・・・」




「直葉ちゃん!どうなってるの!?」




「おにいちゃんが・・・・おにいちゃんが・・・」




「キリトがどうしたんだ直葉ちゃん!」



「おにいちゃんが、おねえちゃんになってるゥウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




「ど、どういうことなの!?」



俺が絶望に満ちた顔で部屋から出てきたのを、直葉が泣きながら支えてくれた。


俺はみんなの前に膝をつき、両手を突くと

( ○| ̄|_ ←こんな感じ )

事情を説明した。




「あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれは 部屋で寝ていたと思ったら 
いつのまにか女になっていた』

な・・・ 何を言っているのかわからねーと思うがおれもわからなかった・・・

頭がどうにかなりそうだった・・・ 催眠術だとか手品だとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ・・・」



俺が説明を終えると、クラインが「コピペ乙」と優しい声で言ってくれた。

その気遣いに涙が出そうだよ・・・


「と、とにかく、女になっちゃったんだよ、俺・・・!」


うるうると瞳を潤ませて言うと、アスナが俺の目の前に膝をついた。


「大丈夫だよ、キリト君」


「アスナ・・・」


「私は、女の子になっても愛してあげられる」


「これが絶望ってやつか・・・・・・・」



俺がさらに深く地面にのめり込んでいると、クラインが俺の胸をペタペタ触ってきた。


「ひっ!?」


「あっ、胸もちょっとあブヘッ!!!!」


「死んで詫びろこの髭!!!!」


「髭馬鹿にすんなよ!!!」


「そこかよ!!」

俺は自分の口から出た女っぽい声におもわず涙目になりながら、
みんなの方をちらりとみた。


その瞬間、俺は見てはいけないものを見た気がした。



「キリトさん、女の子のお洋服いっぱい貸してあげますからね!」


「キリトさ、女の子になったんだから、一緒にお風呂入れるわよね・・・?」


「私たちがなにしても、女の子だから許されるわね」


「うぅ・・・おねえちゃんになったら子作りできないじゃない・・・!
あっでもこれはこれで新しい扉が開ける気がする・・・
私ならいける気がする・・・」



「みなさん目が本気ですっ!?!?
アスナ、たすけ・・・っ」



俺がビビってアスナに助けを求めると、




「女の子になったキリトくん・・・イイ・・・・」




「一番ダメだったこの人!!!!」




うわーん男の子に戻りたいいいいい!!




そんな時、ポン、と肩を叩かれた。



「クライン・・・」



「安心しろよ、キリの字。

―――――嫁には俺がもらってやっからよ」




「よしわかった歯ァ食いしばれ」



「キリトさんも目がマジゴフォオ!!」




俺がクラインを締め上げていると、
アスナが「でも・・・」と声を漏らした。


「確かにキリト君かわいいけど、たぶん一時的なバグだと思う。

ログインし直せばたぶん元に戻ってるはずだよ」



「その手があったか!さすがアスナ・・・!」


アスナを天使を見るような眼差しで見つめる。



動揺のあまりすっかり失念していた。
そうだよ、ログアウトすればいいじゃないか!


「じゃ、じゃあ俺いっかいログアウトするから・・・」





「「「「待って!!!!」」」」





全員に呼び止められ、俺はおもわず固まる。




「せめて一枚だけでもスクショさせて!!」

「せめて一枚だけでも女の子の服を!!!」

「せめて一回ぐらい女の辛さを体験しなさい」

「せめてあと一時間おねえちゃんでいて!!」


「せめてあと一回胸もませゴブフゥア!!」



最後のは殴ってもいいと思うんだ俺。



「キリト君・・・女の子でも私、キリト君愛せるって言ったの、嘘じゃないから・・・」



アスナが俺のことを真剣に見つめる。



「アスナ・・・・」



胸がキュンッとなって、アスナを見つめる。





「「「エンダァーーーーイアーーーー」」」






こいつらの声で台無しになったけどな!!!






―――その後俺はログアウトし、もう一度ALOに戻った時には、バグは完全に治っていた。




「もう、二度と女になりたくない・・・」



げっそりした俺の声が、その場に響き渡った。





END!
―――――――――――――――

give/getと内容は変わりません!バグシリーズだったので、こっちにも持ってきました。


[ 40/57 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -