俺の答えは変わらない

 攻略組から離れる決心をした俺は、PoHと大まかな計画を立てなくては、と考えていた。
どうせ最終的にキリトがいないとこのゲームは終わらねぇだろ、というPoHの言葉に自意識過剰と思いつつも頷いた。レベルの話だけではない。まだ誰にも話していない《奥の手》のことがあるからだった。今の時点で奥の手を持っている俺抜きでゲームクリアされる程度の難易度なら茅場晶彦がこのゲームをデスゲームにまでするはずがないというメタ的な視点も十分にあったわけだ。ヒースクリフさえいればなんとかなるかもしれないが、そうは思えないのが不思議だった。

「お前のところに身を寄せるにしても、人殺しだけはごめんだぞ」
「わかってる。オマエのその綺麗なとこに惚れてるからな」
「……綺麗では、ないよ」

俺の言葉に、PoHは甘い表情でそっと頬を撫でた。とりあえず、何を話すにしてもここではいけない。同じ考えに至ったのかPoHは俺にポーションを渡した。俺はそれをなんの躊躇いもなく受け取り飲み干した。それを渡した側のPoHが驚いてこちらを見つめるものなので、俺は笑った。

「なんだ?助けてくれるんだろう?」
「……毒の心配してなかったわけじゃねぇだろう」
「してないよ。HPがレッドになってる俺を殺すのなんて小型のナイフでもあれば十分だろう。あのまま放置しておけばモンスターの攻撃で吹き飛ぶ程度の命だぞ?毒で殺すなんて真似するぐらいなら素手で殺すのがお前だ」

PoHにそう答えれば、PoHは困ったような、それでいて嬉しさが隠しきれないような顔をして俺を見下ろしていた。

「俺を生かすのか殺すのか、俺が立ち直るまでお前の手に委ねるって言ったんだよ」

その言葉に、PoHは俺の腕をぐいっと引っ張り立たせると、そのまま自分の腕の中に俺を閉じ込めた。性別が同じだからか、それとも俺がPoHに何をされてもいいと受け入れ態勢でいるからか、特にハラスメント警告は出てこなかった。

「……大事にする」
「いや、告白の返事じゃないから」
「今のはどう聞いてもプロポーズだっただろ」
「違う」

そんなふうに言いながら、自分のHPが回復していくのを視界の端で確認した。

「とりあえず街でどっか宿に入るぞ」
「ん、わかった」
「……やけに素直だな」
「助けてくれるって言った。なら、悪魔にだって着いていくし、いうことも聞くよ」
「──────悪魔にだって、愛はあるだろ」

その言い分に、キリトはPoHの腕に抱かれながら小さく笑った。PoHにとっては笑い事ではないのだけれど、それでもキリトを癒すのが優先だと考え、宿へと向かった。

+

 結局PoHのねぐらには案内されず、適当にバレにくいNPC宿に泊まることになった。攻略組じゃない連中だって、始まりの街から出ないプレイヤーを除けば基本的に最新の開放された階層か、50階層か、もしくは街の大きい場所を拠点にしているはずだ。だから俺とPoHの今いる53階層なんかは穴場というか、今はあまり人が来ない場所である。そもそも俺とPoHは誰かに早々見つかるようなヘマはしない。PoHだけでなく、俺だって伊達にソロで生きていない。
 雨に濡れた体だが、この世界では簡単に乾く。しかしどうにも落ち着かなくて、気持ち悪かったので、PoHに断りを入れてシャワーを浴びさせてもらうことにした。PoHはその間に何をするのか知らないが、俺と一緒にシャワーを浴びる、とか言い出さなくて良かったと思った。熱いシャワーが俺の体の澱みを少しだけ洗い流してくれている気がする。シャワーを浴びながら、死神に命を奪ってもらうはずだったのに、死神からまた命を貰うとは皮肉なことだ、と考えていた。俺のことをずっと殺そうとしていた男だ。だからこそ、あの場では俺を殺しに来たのだと思ったのだが──────まさか、こうなろうとは。
 シャワールームを出ると適当に買った黒い長袖のシャツとズボンに履き替えた。ちゃんとした攻略用の装備を着るのは、もう少し先になりそうだった。部屋に戻ると、PoHはフードを脱ぎ簡素な俺と似たような服を着てベッドに座っていた。

「少しは落ち着いたか」
「うん。ありがとう」

俺が礼を言えば、PoHは「お前がいいならいい」と返してきた。手招きされてそちらによると、ポタポタと雫が垂れていた俺の髪に触れた。

「……抱きてえな」
「っ!」

俺はPoHの直球な言葉に顔を真っ赤に染めた。甘ったるい声で、俺のことをじっと見つめてくるPoHの事をどうしたらいいのだろう。

「ぷ、PoH!」

俺が叫んで体を離すと、PoHは喉を鳴らして笑った。

「なんだ?オレのためにシャワー浴びてくれたんじゃねぇの?」
「そんなわけあるかバカ!」

顔を真っ赤にして距離をとりつつ威嚇するように睨むと、PoHはクックッと肩を揺らした。

「叫べる程度に元気になったんなら何よりだ」
「……別に、お前の『愛』を疑ってるわけじゃないから。でも、急にそういうのは、困る」

俺が視線をPoHに向けられないでそう返せば、PoHの息が一瞬止まった。不思議に思ってそちらを見れば、PoHは顔を覆っていた。

「PoH?」
「……オマエと関われば関わるほど、オマエにおかしくさせられる」

なんだか俺のせいで大変だ、みたいなこと言われたが、濡れ衣ではないだろうか。お前の方が色々急だしびっくりするぞ。離れたけれど、多分まだ喰われないだろうと考えて俺はちょっとだけビクビクしながらベッドに戻った。PoHはそんな俺を見て一瞬呆れてから「オマエ思った以上に警戒心ねえのか?」と心配された。

「だって、俺のこと助けてくれるって言った」
「言ったけどよ」
「だったら、今日ぐらい休ませてくれるだろ?」

俺にそう言われたPoHは、珍しいことに視線を彷徨わせた後「……そうだな」と折れた。PoHの俺への執着は、愛と呼ばれるものらしい。キスもしたし、抱きたいって言ってたから、多分恋も混ざった愛なんだろうなと思う。でもそんな感情向けられることなかったからどうしていいかわからないし、ついでに言うと俺は今そんなことを考えられる状態じゃない。

「だがよキリト」
「なんだよ」
「一回頭ン中空にしてみるのもいいんじゃねェの?」

往生際が悪いというか、まだ諦め切れないのかそんな事を言うPoHに、俺は確かになあと思ってしまった。疲れていたのだ。疲れているのだ。だからきっと、俺はすぐには寝られない。恋とか愛とかを考えられる隙間はないけど、何も考えないで寝るのも難しい。だったら、もう、いいか。

「……確かに、今寝たら余計なこと考えちゃいそうだ。……お前の口車に乗ってやる」

あえてそう言うと、PoHは隣に座った俺を持ち上げベッドに転がした。俺の上に馬乗りになり、何度も何度もキスをされた。

「ん!?ング、んぅ……!」

口付けというにはあまりにも荒々しく、そして苦しい。キスなんて経験が乏しい俺にはどうやって応えればいいのかわからない。

「は、キリト、キリト」
「んぅ……っ」

息継ぎの間に名前を呼ばれる。でも俺はそもそも経験値ゼロなのだ。こんな激しいキス、したことない。何度も何度も角度を変えて唇を吸われ、音を立てられ、熱に浮かされる。

「ぷ、待って、お願い」
「……なんだ、キリト」
「はっ、ん、見て、わかれ!」

ゼェゼェと息を吐く俺にPoHはあぁ、と納得した顔をした。

「息継ぎできなくても死なねぇぞ」
「そういう問題じゃない!手加減しろって言ってんの!」
「頭真っ白にするにはちょうどいいだろう」
「こいつ悪びれない……!」

知ってたけど。待てができる奴だと一瞬でも思った俺がバカだった。

「俺はお前と違って経験ほとんどないんだから、もうちょっと配慮してくれ」
「……フゥン」
「なんだよ」
「オマエがオレに染まるのはいいと思ってな」
「……ゆっくりがいい。優しく、して」

あえて甘えるようにいえば、PoHはとろけたように微笑み、もう一度俺に口付けた。今度は俺の要望通り、優しく、甘く、ゆっくり、丁寧に、でもそれが逆に胸が苦しくなるようなキスで、俺は目尻に涙を浮かべた。唇を離し、俺の顔を見たPoHが薄く笑う。

「……ばか」
「なんだよ、言うこと聞いてやったろ」
「わかってるくせに」

俺が涙目で睨めば、PoHは愉快そうに喉を鳴らした。

「今日はオマエのためにこれぐらいにしといてやるよ。これ以上襲わないでいてやる」

ちゅ、ちゅ、とこれぐらいにしてやると言いつつ俺の首筋や鎖骨にキスをする大人の男に、俺は身を捩る。

「ん、こら、もう」
「愛してる」
「わ、わかったから!」

ぐい、とPoHの頭を引き剥がし、ベッドの隅に放ってあった毛布を引っ掴んでグルンとその毛布を巻き付けてPoHに背を向けた。一気に色気がなくなりミノムシ状態になった俺を見て笑ったPoHは俺の耳元で囁いた。

「顔が真っ赤だぜ」
「言うな!俺だって自覚してる」
「かわいい」
「か、かわいいなんていうな。俺は男だぞ」
「だからなんだよ。オレにとってオマエは世界一lovelyでcuteだぞ」
「……うぅ、休めない……」

キリトは休ませてくれると言った男が別の意味で休ませてくれないことに涙した。人殺しと罵られ、攻略組との軋轢に悩まされ、結果自暴自棄になった俺を拾ったこの悪魔は、俺をとことん甘やかすと決めた。そしてその甘やかされ具合に、初日から俺はぐったりしている。けれど、一人じゃない温もりと、そして俺を愛してくれると言ったこの男に背中を向けていられるぐらいには、安心している。

「PoH」
「ん?」

ミノムシ状態の俺は背を向けた状態のままPoHに話しかけた。

「ありがと」

俺の言葉に、PoHはどこかぎこちなく俺の頭を撫でた。

「……愛してる」
「……うん」

愛してる、の言葉に頷いて、俺は瞼を閉じた。
もしかしたらこれが最後の眠りになるかもしれない。
けれど不思議と怖くはなかった。
こいつに殺されるなら、それもいい。
今の俺はそう思ってしまっているから。

「おやすみ」
「……あぁ。おやすみ、キリト。いい夢を」


+


次の日の朝、目を覚ますと隣にPoHがいた。ぱっちりと目を開きながら、俺をじっと見つめている。それにちょっとだけびっくりして、でもちゃんとこの男の隣で眠れたのだからそれはいいことだと思い直した。

「……おはよ、PoH」

俺は寝ぼけ眼のまま隣の男の名前を呼んだ。するとぎゅっと抱きしめられた。俺はまだ、こいつについて何も知らない。なぜか俺を愛しているってこと、殺人に取り憑かれているってこと、俺に並ぶ技量があるってこと、そしてとても怖い男だと言うぐらいしか、知っていることはない。でも、俺を助けてくれると言った言葉に嘘はなかった。俺のことを殺すための嘘でもいいと昨日の時点では思っていたから、今こうして目が覚めて生きていると言うことは、本当に俺を助けてくれるつもりなのだろう。

「PoH、もしかしてずっと起きてたのか?」

俺が問いかけると、PoHは「いや」と俺を抱きしめたまま答えた。それ以上何も言わないので、本当かどうか確かめられない。だがこいつの性格的に人がいる場所で寝るとも思えないので、このベッド以外で眠ったのかもしれない。他に部屋を取ったのか、床で寝たのかは知らないが。

「とりあえず飯食おうぜ」
「もう少しこのままでもいいだろ」
「だめ。お前そう言って離さないだろ」

PoHはようやく顔を上げると、不貞腐れたような顔をしていた。図体のでかいイケメンがそんな顔をしたところで俺には全く効果がない。

「そんな顔してもダメ。飯食って今後のことを話し合うのはお前にも必要だろ。結局昨日はそれについてはろくに話せなかったし」
「……別にいいじゃねえか、そんな急がなくても」
「ずっとベッドの上にいるつもりはないの」

俺はPoHの腕をどかすと起き上がってググッと伸びをした。くぁ、とあくびをすると、PoHものそのそと俺の隣から起き上がった。俺はベッドに腰掛けると背後のPoHに問いかけた。

「そういやPoH、お前って朝飯とかどうしてんの?」
「その辺のNPCのショップで買ってる」
「あの味のしないやつか。俺も似たようなもんだけど」

ストレージを操作して買い貯めてある食料の中から適当なものを選ぶとPoHにもポイっと投げて渡した。

「お前の分。俺と同じでよければやる」

俺の行動に一瞬驚いた顔を見せたPoHは途端に嬉しそうに俺の背中に抱きついてきた。

「キリト、オマエほんとかわいいな」
「俺はお前の興奮ポイントがよくわからないよ」

PoHを無視してサンドイッチの袋を開けて口に運ぶ。うーん今日も微妙な味。

「それにしても、PoHはよくあの場所で俺を見つけたよな」

サンドイッチを食べながらストレージの中の飲み物を取り出しつつそう問い掛ければ、PoHは「ああ」と答えた。

「オマエをハメたっつう連絡を嬉々としてよこした馬鹿がいたからな」
「……知ってたけどやっぱラフコフか。もうお前ほんと嫌い」
「やったのはオレじゃねぇぞ」
「お前が発端なんだから言い訳は聞かない」

知ってはいたが、やはりこの手のギスギスはモルテやジョニー・ブラックと同じようにラフコフの仕業なのだ。今回はあのピンク髪がラフコフの一員だろう。今思えば誘導している口調だった。無論、あの場でそれを指摘したところで俺の不利は変わらなかっただろうが。

「それで、あの場所に俺がいるってなんでわかったんだ」
「お前の性格的に、そのまま街に戻るのは選ばねぇと思ったからだよ」
「それであのモンスターが湧き出す雨のフィールドまでわざわざ?」
「オレはキリトを愛してるからな」

俺はため息を吐くと、サンドイッチを食べ終わった。ごくりと水を飲み干すと、俺は背中にいるPoHに心の底から嫌悪感を隠さず話す。

「お前の手下がどこに潜んでるのかわかんないのが一番厄介だ。俺が一人で攻略進めるのも難しいからな。後ろから刺されたりわざと手を抜いて俺を殺そうとする連中に背中を任せるなんてできない」
「だろうな。俺だって今回のターゲットがオマエじゃなきゃどうでもいいと放っておいた」
「今回は俺が狙われただけ、か。まぁそう言う考えもできるだろうけど……」
「なんだ」
「明らかに俺だけを狙ってくる奴がそれ言っても信用がなぁ」

そう言った俺に、PoHは不満そうな声をあげた。

「オレだって貴様の孤立は望むところだが、今回はオレが主導したんじゃねぇ」
「でもこうして今お前の腕の中にいるわけだし」
「全部オレが狙ってやったことだって?」
「少なくとも俺はそう考えてるよ。いくらなんでもタイミングが良すぎたからな」

俺の言葉を聞いて、PoHは俺の背中から腕を離した。そんなPoHを俺は振り返る。PoHは先ほどの不満そうな声とは裏腹に、自分が部下を使って攻略組を煽らせたのを看破した俺に満足そうな目を向けていた。

「それが真実だとして、オマエは首謀者のオレの元で休めんのか?」
「──────少なくとも、俺が攻略組に失望したのは事実だから」

そう、つまりはそう言うことだ。
PoHがいくら攻略組の面々を煽ろうが、部下が手を回そうが、俺が命を張って攻略組を助けたことすら認めずに俺を弾き出そうとしたことには変わりない。なら、ラフコフがいようがいまいが変わらない。根本的に、俺を信用できない連中の集まりなのだから。

「お前の策略で俺を孤立させなくたって、あのままじゃ長くは保たなかった。それは俺が一番よく知ってる」

レベル差があるからじゃない。練度の差じゃない。言ってしまえばこれは、信頼関係だ。

「あいつらは俺がいない方が良かったと言った。なら、俺が手を貸す必要はないだろ。攻略に俺が必要ないならそれでもいい。それで本当に攻略が進むなら。俺はソロプレイヤーでいるスタンスを変えるつもりはないし、あいつらもそれを理解した上で俺がいると攻略が進まないと判断したなら、それを尊重してやるよ」

吐き捨てるようにそう言った俺に、PoHは「やさぐれてんな」と笑った。

「お前らが手を出さなくても、あれはきっかけに過ぎなかった。俺が死人が出るのが嫌だから助けたんだ。けど、それすら不要だと言われたことには腹が立ったよ。なんのためのマッピングだ、って。ラフコフの連中がそれを言ったならまぁ人殺しの言うことだしと思ったけど、攻略組までそれを言うのは違うだろ。だから、もう俺は手を出さない。少なくとも、この階層の主の情報が出るまでは」

これは一種の賭けだった。俺がいなくてもいいと判断されればそれまでの、諸刃の剣。けれど、今の攻略組とうまくいくとはとても思えない。いくら俺がコミュ障だからと言って、あの連中に頭を下げてまで一緒に戦いたいなんて思えない。
……ヒースクリフやアスナは、俺を必要としてくれるかもしれないが。けれど、それではダメなのだ。俺が本当に今の攻略組に必要かどうか、それだけは確かめたい。

「攻略組より、お前の方がいい。……少なくとも、今の俺にとっては。人殺しだと罵られた直後に、あいつらと攻略する気にはなれない」

俺が視線を落とすと、PoHはまた口付けた。

「いくらでも甘やかしてやる。オマエがオレに縋って、甘えて、求めてくれるなら、オレはそれが一番いい」

PoHからのキスの後の言葉に苦笑する。

「なら、今日もお前に甘やかされようかな。……ただし、ゆっくり、な?」

昨日の今日で、まだ何かをする気にはなれない。攻略組があの後どうなったかも、今は知る気になれない。先ほどメニュー画面でアルゴからメッセージがきていたが、それに返信するつもりはない。
今は本当に、攻略から遠ざかりたい。
そのためなら、裏切りにも等しいこの男との関係を続けよう。
だって、先に裏切ったのはそっちだから。
俺が必要ないなら、その俺が何をどうしようと、どうでもいいだろ。

「……澱んだオマエの瞳も、愛してる」
「俺を本当に必要としてくれる事がわかってるから、俺はお前を受け入れるんだよ」

PoHに腕を引かれ、俺はそれに逆らわずPoHの望むままベッドの上に逆戻りした。おかしいな、さっきベッドの上にずっといるつもりはないって言ったのに。でもまあ、いいか。こんな最低で最悪な、甘い日があっても。

「今日も俺を助けてくれる?」
「あぁ。オレがオマエを、キリトを、助けてやる」

俺の問いに甘い声で返した男は、そのまま俺の唇を塞いだのだった。



の答えは変わらない



END!
────────────
お久しぶりです酢酸です。
丸っと1年更新せずにすみませんでした!
ようやくサイトの更新ができる程度のまとまった時間が取れたので、久しぶりにシリーズを更新しました。一度は完結している話のリメイクですが、こっちの方が個人的にはしっかりキャラの描写ができていると思うので好きです。
キリトくんがどう思って攻略組から離れたかを書けたので良かったです。
全部PoHが悪い、とも言い切れない話でした。
ありがとうございました!

更新日:2024.05.12

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