06. ライバルは少ない方がいい

「あのー‥平気?」まだ笑っている彼がだんだん心配になってきました。「だ、大丈夫ww」「いい加減に笑うのをやめるのだよ高尾。」「わりー、わりー。えーっと、俺は高尾和也ってんだ。よろしく、天使ちゃん」「天使ちゃんって誰。」「君しかいないっしょ」「‥私は音無桔梗です。断じて天使ちゃんではない。天使ってキャラでもないです」「ブハッやっぱ面白いれー!真ちゃんの友達さいこー!」「(よく分からない。今の会話のどこに吹く要素があったの?さすが真太郎の友達‥?てか)真ちゃんって真太郎のことだよね?え、真ちゃんって呼ばれてるの?」「うるさいのだよ」「真ちゃんツンデレだかんなー」「マジで真ちゃんとかww真太郎にそんな可愛い名前似合わないってwwwやばいっ今度は私が私笑い止まらなくなるw」「失礼なのだよ!」「失礼なのは真ちゃんの方だよww」「桔梗、お前までその名で呼ぶな!」「真ちゃんテレてんだろー」「照てなどいないのだよ」

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「アツシ今日はどうしたんだ?随分ご機嫌斜めみたいだけど?」「別になんもねーし。」
イライラする。なんでイライラするかは分かんねーけど、イライラする‥。桔梗ちんと別れた時からだと思うけど、時間がたつほどイライラが増してくる。


「アツシには好きな子いるかい?」「は?何いきなり。いるわけねーじゃん」「そうか?なら良かった。ライバルは少ない方がいいからね」それどうゆー意味だよ。「俺さ、桔梗ちゃんのこと好きなんだよね」「…本当にどーしたのいきなり」桔梗ちんの名前を聞いた瞬間俺の心の中にまた黒い、どす黒い何かが生まれて‥一瞬だけど室ちんを殺したくなった。
あー、そういう事か俺「室ちん、俺嘘ついた。好きな子、いるよ。俺も桔梗ちんが好き。」「やっぱりね。でもアツシには負けないよ」「それはこっちの台詞だし」桔梗ちんは俺の。誰にも渡さない。
あ、俺なんか吹っ切れたみたい。


(ふえっくしゅん!)(天使ちゃん大丈夫?風邪?)(誰かが私をネタに喋ってる‥てか、天使ちゃんはやめろ。)



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