04. 自分の気持ちに気づくまで

チャラララーン♪チャラララーン♪チャラララーン♪「ん゙〜うるせー。(電話?誰だよ。今日土曜日だよ?ゆっくり寝かせろよ!私寝起き低血圧なんだよ!)」チャララ。「切れた。」チャラララーン♪「!また。しつこいな‥」チャラララーン♪チャラララーン♪「あ゙ーもうっ、もしもし」『一回目でしっかし出るのだよ。』「真太郎?なにこんな朝早くに。いたずらだったら殺す」『いたずらじゃないのだよ。』「で?用件は」『今すぐ秀徳に来い』「嫌です」ブチ「朝からなんなんだよアイツは‥」チャラララーン♪チャラララーン♪チャラララーン♪チャラララーン♪チャラララーン♪「!しつこいー!!まだなんかあるの!?」『いきなり切るなど最低なのだよ。時間がない早く来い』「だから嫌だって『一県で30本ずつしか売られない幻のまいう棒‥欲しくないのか?』!!買ったの!?この私でさえ買えなかったまいう棒を!!?」前日の内にどこの店に売られるかを占い準備して行ったのに完売だったまいう棒を‥!『ふん。お前と比べられるなど心外だな。俺は人事を尽くしている。当然なのだよ。』「行けばくれるの?」『ああ。俺はまいう棒に興味はないのだよ』「(じゃあ何故買った!?)」『その代わり条件がある。』「条件?」『白い服を着て来るのだよ』「それ、真太郎の趣味?知らなかったよ‥」『違うのだよ!』

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「白い服なんてあったかな?」クローゼットオープン!
「‥あった。」お母さんが誕生日プレゼントで買ってきた白いワンピース。フリフリで女の子らしい可愛いワンピース。でも、私の趣味じゃないから封印した服‥でもこれしか白い服なんてない。「幻のまいう棒のため‥仕方ない!」

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家を出ると前に二人の人影が。
間違えるはずない。デカいもん。


「むっちゃーん!氷室さーん!」「桔梗ちんじゃんおはよー」「おはよう♪二人とも今から部活?休みなのにご苦労だねー」「桔梗ちゃんは今からお出かけ?」「そうお出かけ。本当は家でゴロゴロする予定だったんだけどね。」「それにしても桔梗ちんがワンピースなんて着るの珍しいねー。俺桔梗ちんがふりふり着てんの初めて見たー」「そりゃそうでしょ。着ないもん。今日は特別。あ!やばいそろそろ行かないと真太郎に怒られる!ごめん行くね」
「俺達も急がないと監督に怒られるね。アツシ?」「…(桔梗ちんはミドチンの所に行くの?あんなオシャレして?)」俺の中に黒い何かが生まれた。



(急がないとまいう棒が‥!)(なんかイライラする。)

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