下
それに気を良くした親友はお強請りに応えるべく、左右田の反応が良いところを集中的に突き上げる。
その度に中がきゅうきゅう締まり、親友は絶頂へと追い詰められていった。
「っ、ああ、やばい。もう逝きそう」
「は、ううっ――俺も、無理っ」
親友に中を穿たれる度に左右田の陰茎から、だらしなく涎が垂れ流されている。
「ちょ、俺も逝きそうなんだけど――顔射して良いか?」
「あっ、俺も」
同級生二人の陰茎も先走りでぬるぬるになっており、左右田の手もそれに塗れていた。それを見た親友は下卑た笑みを浮かべる。
「良いねえ、顔射しちゃえしちゃえ。まあ俺は――中に出すけどなっ」
左右田に伸し掛かる形でキスをしていた親友は、キスを止めて身体を起こし、がつりと思い切り中を穿って――射精した。
「ひ、ぃあっ――や、うあぁっ」
穿たれた衝撃によって左右田は身体を痙攣させながら達し、陰茎から精液を垂れ流した。
同級生二人も陰茎を左右田の顔に向かって突き出し、勢い良く射精した。二人分の精液が顔に掛かり、左右田の顔も眼鏡も、白濁色の液体に彩られる。
「うわあ、左右田お前――すっげえエロいことになってる」
親友は興奮を隠せない様子で、ごくりと生唾を飲みながら、左右田の顔に付いた精液を指で掬い、その指を左右田の唇に押し当てた。
「ほら、二人分の特濃ミルクだ。舐めろよ」
「――う、んんっ」
未だに夢心地の気分なのか、左右田はぼんやりした様子で口を開け、舌を出して親友の指を舐め始めた。
ちろちろと畝る赤い舌が、指に付いた精液を器用に舐め取っていく。その淫らな光景が、同級生二人を興奮させた。
「な、なあ。もう犯り終わったんだろ? そろそろ代わってくれよ」
「俺も早く犯してえよ」
「はいはい、ちょっと待ってろって」
そう言って左右田から陰茎を引き抜いた親友は、正気かどうかも判らない左右田に声を掛ける。
「此奴等、俺の友達なんだけどな。お前に惚れてるらしくってさあ、お前とやらしいことしたいって五月蝿くて五月蝿くて。でもまあ、こんなんでも俺の友達だし? 『親友』の友達は、友達だろ? ちょっと相手してやってよ、保健の勉強としてさ」
そう言われた左右田は、焦点の合わない目で親友を見詰め――今にも泣き出しそうな、歪な笑顔を作ってみせた。
――――
「――いやあ、マジで最高だったわ」
「超勉強になりましたぁっ! またお願いな、左右田」
精液やら汗やらに塗れた左右田の頬にキスをして、同級生二人はすっきりした様子で親友の家を去っていった。
部屋に残っているのは親友と、疲労困憊状態でベッドに寝転んでいる左右田だけである。吐息を漏らす度に左右田の恥部から精液が垂れて、尻や太腿を伝い落ちてベッドの染みと化した。
親友はそんな左右田に寄り添い、今までの非道ぶりが嘘かと思うくらいに優しく、左右田の髪を梳くように撫でている。
「左右田ぁっ」
「――ん、んっ?」
「俺、お前のこと、愛してっからな」
「――うんっ。俺も、お前のこと、大好きだから。だって――」
だって俺達、親友だもんな――と言って、左右田は縋るように親友を見詰めた。
親友は一瞬だけ寂しそうに笑うと、すぐにまた下卑た笑みを顔に貼り付け――左右田の頬を、頸を、胸を撫で回し始める。
「なあ、もう一回だけ犯らせてくれよ。そしたら風呂に連れてってやるから」
親友に耳元でそう囁かれると、左右田は力無くゆっくりと頷いた。意味など殆ど無い了承を得た親友は、左右田に伸し掛かり――愛おしむように、精液に塗れた左右田の唇へ口付けを落とす。
「左右田ぁっ。お前のこと、愛してるからなぁっ」
泣きそうなくらいに掠れた声で呟いた親友に、左右田は――。
「――うん。俺も、お前のこと、大好きだよ」
ぼろぼろと涙を零しながら微笑み、涙に濡れた声音でそう言った。
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