僕の駄文アカデミア22
2016/09/17 02:00

【クソナードとクソ煮込み20】


緑谷「最近ポケモンGO流行ってるよね、僕はやってないけど」

爆豪「俺もだわ。つうかポケモンか、懐かしいな。昔やってたよな俺達」

緑谷「懐かしむほど生きてないだろ」

爆豪「じゃあ何歳になりゃあ懐かしんで良いんだよ」

緑谷「80歳」

爆豪「そんな歳にならねぇと懐古すら許されねぇのか俺は」

緑谷「その歳まで生きろってことだよ、言わせないでよ恥ずかしい」

爆豪「デク……」

緑谷「かっちゃん……」

爆豪「本音は?」

緑谷「どうせ早死にするだろうから君の思い出話聞かずに済むなぁ」

爆豪「泣いた」

緑谷「あ、そういえばあの頃ポケモンにかっちゃんの名前付けてたなぁ」

爆豪「は? 初耳なんだが?」

緑谷「言ってないし対戦の時も出さなかったし」

爆豪「……実は、俺もポケモンにてめェの名前付けてた」

緑谷「マジか」

爆豪「マジだ」

緑谷「因みに何のポケモンに付けたの?」

爆豪「それは俺も聞きてぇんだけど」

緑谷「じゃあ同時に言おうか」

爆豪「おぉ」

緑谷「いっ、せーの」

緑谷「オコリザル」
爆豪「コイキング」

緑谷「は?」
爆豪「は?」

緑谷「一兆歩譲ってコイキングなのは許すよ。ちゃんと進化させてるなら」

爆豪「させてねぇよ、体当たり覚えた頃から学習装置卒業させて自力でレベル100にしたったわクソが。つうかてめェ、オコリザルって何だおい。顔が良いと近所のおばはん連中の間で評判の爆豪勝己様を豚猿扱いたぁ、どういう了見だ。あ?」

緑谷「ツンツンヘアーといい直ぐにキレる性格といいオコリザル以外の何者でもないでしょ。それよりコイキングのまま自力でレベル100にするって何だよ、学習装置使えよ。Sに見せ掛けたドMか。あとかっちゃんの評判だけど、正確には『顔は良い、中身は産業廃棄物だけど』だから。都合の良い部分だけ切り取らないでよ」

爆豪「ざけんなよクソナード! 俺のどこが直ぐキレるんだコラァ! そして俺はドMじゃねぇ! ただデクに、いやコイキングに試練を与えて強くしてやっただけだ! その修業に付き合ってやっただけだ! あと俺は自分に都合の悪いことは見なかったことにするスタイルだから」

緑谷「今まさにキレてるじゃないか。っていうか修業だなんだとほざくなら最後は進化させてよ。何でコイキングのままゴールしちゃうの。あとそうやって嫌なものを見て見ぬふりするの良くないよ、ちゃんと自分が放射性廃棄物だと自覚して世間様に頭を垂れて額を地べたに擦り付けながら生きなきゃ」

爆豪「何勝手に産業廃棄物から放射性廃棄物にランクアップさせてんだクソが! 何でそこまでこの俺が遜らなきゃなんねぇんだよ殺すぞ! つうかてめェは解ってない! イズクはレベルが高くても弱いってのが可愛いんだよ! 進化させたら可愛くないだろ!」

緑谷「何気安く名前で呼んでるんだよクソ煮込み」べしっ

爆豪「いだっ! ちょ、ちがっ、コイキングのニックネームで……」

緑谷「え……デクじゃなかったんだ……」

爆豪「てめェの名前付けたって言ったじゃねぇか……」

緑谷「僕はかっちゃんって付けたから、かっちゃんもデクって付けたのかと……ええぇ……何かかっちゃん重いし歪んでる……弱いのが可愛いって……」

爆豪「う、うるせぇな……じゃあ今度はちゃんと進化させてやるよ……」

緑谷「今度は? 何、ポケモンGOするの?」

爆豪「重くて歪んでるなんて汚名は返上してぇからな。コイキング捕まえたらデクって名前付けてちゃんと進化させる」

緑谷「そっか、じゃあ僕もやろうかな……マンキーって何処にいるかな」

爆豪「だからオコリザルに拘んのやめろやクソナードがああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



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