僕の駄文アカデミア18
2016/06/07 04:00

【クソナードとクソ煮込み16】


爆豪「はぁー……」

緑谷「どうしたのかっちゃん、態とらしい溜息なんか吐いて」

爆豪「駅で俺に思いっきりぶつかってきやがったクソ野郎が居てな。ぶち殺そうとしたんだけど逃げやがってよォ……不完全燃焼なんだよ……」

緑谷「態とらしいはスルーなんだね」

爆豪「うっせぇクソナード爆殺すんぞ」

緑谷「そんなことしようものなら君の両腕引き千切ってSMASHでミンチにするからね」

爆豪「真顔やめろよ……こえぇだろ……」

緑谷「それよりもうすぐ授業始まるから前向きなよ。あっ、向かせてあげようか。今なら特別サービスで720°回転させてあげるよ」

爆豪「首引き千切れるようなサービスは要らん」

緑谷「遠慮しなくて良いのに……あっ、先生来た。また後でね」

爆豪「ん」




――――




緑谷(はー……今日もプレゼント・マイクはプレゼント・マイクだった……ん? 何かかっちゃん……縮んでる?)

緑谷「かっちゃんかっちゃん、何か縮んでない?」

爆豪「……」

緑谷「……かっちゃん?」

爆豪「……」すやぁ

緑谷(このクソ煮込み寝てやがる……プレゼント・マイクの授業を寝るとは……死刑……)

緑谷「1、2、3……SMA――」
爆豪「STOP」

緑谷「おはよう、目ぇ覚めた?」

爆豪「生命の危険でばっちり開眼だわクソが」

緑谷「ところでかっちゃん縮んでない?」

爆豪「あ? 縮んでるって何がだよ」

緑谷「全体的に」

爆豪「はぁ? 意味わか……ん? あれ……?」ごそごそ

緑谷「かっちゃん、皆が居る教室で自慰とかハード過ぎるよ」

爆豪「ちげぇわ馬鹿……いや、無いんだよ……」ごそごそ

緑谷「ポークビッツ過ぎて判らないだけじゃないの」

爆豪「ざけんなボロニアだわカス」

緑谷「は? 何盛ってんだよウインナーが」

爆豪「ふ、フランクフルトよりはでかいし」

緑谷「声、震えてるよ」

爆豪「ざけんなカスぶち犯すぞ……いやマジで無い……」ごそごそ

緑谷「ところでかっちゃん」

爆豪「んだよ……今マジで男としての危機的状況で忙しいんだよ……」ごそごそ

緑谷「何かかっちゃんの胸が膨らんでるように見えるんだけど、僕の気の所為?」

爆豪「……」

緑谷「……」

爆豪「……」むにぃっ

緑谷「……」

爆豪「……膨らんでるな」

緑谷「膨らんでるね」

爆豪「……でかいな」むにぃっ

緑谷「そうだね」

爆豪「……」

緑谷「……」

爆豪「……成程これは夢だな」

緑谷「現実見ようよ」

爆豪「いやいやいやいや有り得ねぇ有り得ねぇ何で俺が女になってんだよ笑えねぇよ巫山戯んなよ絶対夢だろこれ夢だろ夢絶対夢だ夢以外認めねぇ」ぶつぶつぶつぶつ

緑谷「落ち着け」

切島「緑谷、何か爆豪がいつものお前みたいになってるけどどうしたんだ」

緑谷「何かかっちゃんが女の子になったみたいで」

切島「え?」

上鳴「マジかよ……緑谷攻めだったのか……」

切島「攻め?」

緑谷「上鳴くん、純粋な切島くんを前にその隠語はNGだよ」

上鳴「メンゴメンゴ」

切島「えっ、えっ? つうか爆豪が女……えっ?」

緑谷「何か女体化したみたいで」

切島「女体化!?」

上鳴「何だそういう意味かよ」

緑谷「上鳴くん?」

上鳴「ごめんごめんデコピンSMASHはやめて」

峰田「何だ何だ? 女体がどうしたんだよ、オイラも話に混ぜてくれ!」

緑谷「あぁ、峰田くん。別に良いけど、ただかっちゃんが女体化したって話だけで何も面白くないよ」

上鳴「充分面白いと思うぜ俺は」きりっ

切島「他人の不幸を面白いって言うなよ……」

峰田「女体化……」じーっ

緑谷「どうしたの峰田くん、かっちゃんなんか凝視して」

峰田「いや……女体化したのが緑谷だったら良かったのになって……」

緑谷「何で?」

峰田「緑谷だったらおっぱい揉ませてくれそうだし……」

緑谷「あのさ、幾ら何でも僕はそこまで軽くないよ」

峰田「いやでも緑谷だったらどさくさに紛れて胸揉んでも気付かなさそうだし!」

緑谷「峰田くん。流石に僕もキレるよ?」

峰田「真顔こえぇよ……冗談だって……」

切島「それよりどうすんだよ、爆豪ヤバいぞ。何か死にそうな顔でブツブツ言ってんだけど」

緑谷「大丈夫、かっちゃんはタフネスだから簡単に死なないよ」

切島「ちょっとだけで良いから爆豪に優しくしてやってくれよ!」

緑谷「えー……はぁー……かっちゃん大丈夫?」

切島(凄まじく嫌そうな顔してる……)

爆豪「デク……」

緑谷「何?」

爆豪「よ、嫁に貰ってくれ……」

切島「 」
上鳴「 」
峰田「 」

緑谷「は? 誰を」

爆豪「俺をだ」

緑谷「どうしてそうなった」

爆豪「どう考えても無理なんだよ、将来男と結婚だの何だの。でもお前が相手ならギリギリセーフっつうか寧ろ有りっつうか何とか許容範囲なんだよ」

緑谷「凄いねかっちゃん、起きてるのに寝言ほざけるなんて」

峰田「辛辣!」

爆豪「いやもう正直お前なら抱かれても良い。ギリギリセーフとか嘘だからアリアリマジオッケーだから嫁に貰ってくれ」

緑谷「駄目だ、目がイッてる」

切島「落ち着け爆豪! 正気になれ!」

上鳴「爆豪って確かに肉体はタフネスだけど精神面はガガンボの死骸だよな」

緑谷「上鳴くんって本当喩えが上手いというかボキャブラリー凄いよね」

峰田「言えてる」

切島「おいそこ爆豪放置して盛り上がるな! 俺にばっかり任せるな!」

相澤「おいお前等、教室の外にまで聞こえるくらい五月蠅いぞ。除籍されたいのか」がらっ

切島「あっ、先生! 爆豪が女に!」

相澤「……は?」

上鳴「言葉が足りなさすぎて伝わってないぞ切島」

切島「すまん! 緑谷ヘルプ!」

緑谷「えー……何かかっちゃんがいきなり女体化したんですよ。僕の推測ですけど、恐らくかっちゃんが駅でぶつかった相手の個性によってこうなったのかと」

上鳴「何で知ってんだ? 朝一緒だったのか?」

緑谷「かっちゃんが態とらしい溜息吐いたから仕方なく理由を聞いたら、駅でぶつかって来て直ぐ逃げた人が居たって言ってたんだ」

峰田「マジかよ……女体化とか羨ましい個性だなそいつ……」

相澤「あー……大体判った。まぁそういう系の個性は一日保てば良い方だ。直ぐ戻るだろうから騒ぐな、次の授業開始まで温和しくしてろ」ぴしゃん

緑谷「……」

爆豪「……」

上鳴「……まぁ、普通に考えて永久的持続力を持った個性なんてそうそうあるわけないわな。個性は身体機能の一つなんだから」

峰田「オイラのも最長で一日だからな」

切島「そう言われればそうだよな」

爆豪「……」

緑谷「かっちゃん、将来男とどうするって?」

爆豪「……俺って結構馬鹿なのかな……」

緑谷「滅茶苦茶馬鹿だと思うよ」



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