駄ン文ロンパ139
2015/09/21 06:00

【傍若無人! 左右田様16】


田中「はぁ……」

狛枝「どうしたの田中君、何だか元気無さそうだね」

田中「魂無き物を操りし黄衣の王がな……」

狛枝「左右田君がどうしたの?」

田中「俺様を散々に振り回し、身も心も疲弊させてくるのだ……」

狛枝「んー……嫌なら付き合わなきゃ良いんじゃないかな」

田中「……貴様は奴に付き合っているではないか。奴隷扱いされて辛くないのか?」

狛枝「辛いなんてとんでもない! 僕なんかに価値を見出してくれているだけでも有り難いよ! それに……」

田中「それに?」

狛枝「偶にデレてくれるからね////」

田中「何、だと……!?」

狛枝「鞭と飴が9:1の最高に素敵な関係だよ、僕と左右田君は」にこっ

田中(飴……飴だと? 俺様デレられたことない気がするんだけど)そわそわ

左右田「お前等何してんの?」

田中「うぉおおおおおおおおっ!?」どたーんっ

狛枝「あはっ。田中君、幾ら左右田君が気配も無く背後に立っていたからって驚き過ぎだよ」

左右田「田中、頭大丈夫か?」

田中「失礼だな貴様は!」

狛枝「左右田君は頭を打ってないか聞いたんじゃないかな」

田中「!」

左右田「いや、田中の脳は大丈夫かと」

田中「矢張り失礼だな貴様はァッ!」

左右田「ところで何してたんだ?」

田中「うぇっ!? あ、いや」

狛枝「田中君が左右田君に振り回されて辛いんだって話をしてたんだよ」

田中「狛枝貴様ぁああああああああっ!」

左右田「……」

田中「いや、その……」

左右田「悪かったな」

田中「……え?」

左右田「これからは弄るの狛枝だけにするわ」

狛枝「ふぁっ!?」

田中「え……」

狛枝「いやいやいや、僕に一点集中されたら流石に身体と精神がやばいn」

左右田「あ?」

狛枝「何でもないです」

田中「……」

左右田「じゃあな田中。行くぞ狛枝」

狛枝「え、一体何処に……」

左右田「俺の部屋に花村から貰った『食べると超元気になるクッキー』があるんだ」

狛枝「嫌な予感しかしない!」

田中「……待て」

左右田「何だ」

田中「……貴様に付き合っていると、確かに疲弊する。辛いこともある」

左右田「……」

田中「だが……い、嫌ではない////」ストールで顔隠し

左右田「……」

狛枝「……」

田中「……」

左右田「Mか?」
狛枝「Mなの?」

田中「は!? ちがっ、違うわ馬鹿共ぉおおおおおおおおっ! そうではなくて、俺様は左右田が……」

左右田「俺が?」

田中「……な、何でもないっ////」

狛枝「……」

左右田「俺が?」

田中「いや、だから……」

左右田「俺が何?」

田中「……す、好き……だからな……////」

左右田「……」

狛枝「……」

田中「……////」

左右田「ゲイか?」
狛枝「ゲイなの?」

田中「は、はぁっ!? おまっ、友人としてに決まっているだろうがぁああああああああっ!」

左右田「ガチな雰囲気がしたので」

田中「巫山戯るな馬鹿が!」

狛枝「大丈夫、僕もその気持ち判るよ。左右田君可愛いし」

田中「貴様と一緒にす……えっ……狛枝、お前……」

左右田「……」

狛枝「あ、いや、言葉の綾というかね、うん」

左右田「狛枝」

狛枝「はい」

左右田「お前も可愛いぞ」

田中「は!?」

狛枝「……え?////」

左右田「あ。田中も可愛いぞ」

田中「う、ぅえぇぃっ!?////」

左右田「……」

田中「え? え? え?」おろおろ

狛枝「……」

左右田「じゃあの」だだだっ

田中「あっ、待っ……メカニックの癖に足速いな彼奴!」

狛枝「……田中君」

田中「な、何だ」

狛枝「あれがデレだよ」

田中「あれが……!?」

狛枝「そう、あれが……あれがデレなんだ……!」

田中「……」

狛枝「……」

田中「……悪く、ないな……」

狛枝「ね」

田中「……左右田の新たな一面を垣間見ることが出来た件については感謝しよう。しかし貴様は危険分子だ、左右田の純潔を付け狙う変態め! 制圧せし氷の覇王であるこの俺様が、必ずや貴様の魔の手から左右田を守ってみせる!」

狛枝「えー……」



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