駄ン文ロンパ132
2015/09/03 06:00

【意外と冷たい】


左右田「……」がちゃがちゃ

小泉「左右田、アンタ教室で何してんの……」

左右田「いや、来月分の課題で大型機械を造ることになって、そのパーツを造ってんだよ」がちゃがちゃ

小泉「来月って……そんな今からやらなきゃならないくらい大変なの?」

左右田「いや、締め切りが来月の月末だから、来月の頭からやれば余裕なんだけど」がちゃがちゃ

西園寺「なら今からやらなくて良いじゃん。まだ中旬じゃん!」

左右田「いや、何があるか判んねぇから余裕を持って少しずつ確実に進めたいし、早めに完成させて動作確認と微調整をしたいし」がちゃがちゃ

小泉「だからって授業の合間にそれされると……五月蝿いのよ……」

西園寺「そうだよ馬鹿おにぃ!」

左右田「じゃあ廊下でやるわ」

小泉「いや、そうじゃなくてさ……」

左右田「じゃあなんなんだ?」

小泉「……最近ずっとそればっかりじゃない。放課後も部屋に隠ってるみたいだし」

左右田「まだ五日くらいじゃね?」

小泉「五日もじゃない。いや、アンタが課題を頑張ってることに私自身文句は無いし、寧ろ応援したいくらいなんだけど……」

左右田「けど?」

小泉「その……」ちらっ

左右田「?」ちらっ

田中「……」しょぼーん
ソニア「……」しょぼーん

小泉「……」

左右田「……」

小泉「……あの二人がさ、左右田が構ってこないと寂しいって五月蝿いのよ……」

左右田「……」

小泉「……」

左右田「……」がちゃがちゃ

小泉「えっ」
田中「!?」
ソニア「!?」

西園寺「ちょっ!? えっ、小泉おねぇの話聞いてたよね? ちょっと!?」

左右田「聞いてた」がちゃがちゃ

西園寺「ならがちゃがちゃすんなよ! あの馬鹿二人といつもみたいにわいわい騒いでなさいよ!」

左右田「……」ぴたっ

左右田「西園寺」

西園寺「え、う、な、何よ」

左右田「物事には優先順位ってものがあって、今の俺にとって最優先するべきことは『課題の消化』なんだ」

西園寺「……で?」

左右田「暫く田中とソニアさんは俺抜きでわいわいしといて」がちゃがちゃ

田中「!?」がーんっ
ソニア「!?」がーんっ

西園寺「は、薄情だ! 此奴意外と薄情だ!」

左右田「薄情じゃねぇよ、取捨選択だよ」がちゃがちゃ

西園寺「いやいや充分薄情だよ! 鬼畜か!」

左右田「課題が終わるまでだろ、ずっとじゃねぇ」がちゃがちゃ

西園寺「でも一ヶ月近くこの状態なんでしょ!?」

左右田「大丈夫だって、寧ろ俺が居ない方が二人も気楽になるって」がちゃがちゃ

西園寺「いやいやいや、ちょっと向こう見ろよ! あの二人すっごいショック受けてるから! 小泉おねぇが今必死に慰めてるから! ていうかさっき二人が寂しいって言ってたって小泉おねぇが教えたじゃんか!」

左右田「一時だけだって、俺なんかが居なくて寂しいなんて」がちゃがちゃ

西園寺「アンタはもう少し自己評価を上げた方が良いと思うなぁっ! 自己評価低いとか、キモ枝のこと言えなくなるよ!」

狛枝「呼んだ?」

西園寺「呼んでないから湧くなキモ枝ぁっ!」

左右田「……」がちゃがちゃ

西園寺「ああもうっ! 左右田鬼ぃっ! 鬼ぃいいいいいいいいっ!」じだんだじだんだ



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