駄ん文これくしょん7
2015/07/05 06:00

【轟沈ダメ、絶対】


天龍「おい!オレを戦線離脱させるな!死ぬまで戦わせろよ!」

提督「……」

天龍「な、何だよ」

提督「死んでも良いのか?」

天龍「そりゃあ艦娘たるもの、戦って死ぬことは本望だろ。オレは何も怖くないぜ」

提督「私は怖いぞ、お前が死んでしまうのが」

天龍「なっ……」

提督「死んだら何もかも終わるぞ。何もかも、無くなる」

天龍「……」

提督「死ぬのは簡単だろう。お前が大破しても無視して進軍すれば、海域制覇も簡単だろう。でも轟沈したら、死んだら終わりだ」

天龍「でも、また代わりのオレが……」

提督「あぁ、お前が死んでもまた別のお前を造ったり、拾える。けどな、お前が積んできた経験は、新しいお前には一切受け継がれることはない」

天龍「……」

提督「最初からなんだ。お前と過ごした日々も、戦いも、夜戦も、遠征も。何もかも消えて、最初からやり直し」

天龍「……」

提督「虚しいだろう?」

天龍「……」

提督「私は虚しい、そして寂しい。せっかく一緒に此処まで頑張ってきたお前が、海の藻屑となってしまうのが怖い」

天龍「……」

提督「生きろ、そなたは美しい」

天龍「いきなりネタぶち込んでくるなよ!台無しになったじゃねぇか!」

提督「真面目な話は苦手なんだ、すまない」

天龍「おい!」

提督「とりあえず今までのレベリングが無駄になるのは嫌だから絶対死なさないし死ぬなってことだ。以上」

天龍「生々しいメタ発言ぶちかましてくんじゃねぇよ!」

提督「黙れ小娘!お前にサンが造れるか!」

天龍「何だよサンって!」

提督「三式ソナー」

天龍「……三式ソナーは造れるぞ」

提督「しまった、三式弾って言えば良かった」

天龍「阿呆か」

提督「お前よりは増しだ」

天龍「はっ!……確かにオレは阿呆だな……提督に心配かけちまうなんてよ」

提督「おう、反省したならさっさと入渠してきなさい。お前にはまだまだ働いて貰わなきゃ困るんだからな」

天龍「……はいよ、テートクサマ」



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