駄ン文ロンパ44
2014/09/09 06:00

【化粧】


狛枝「んーっ」

左右田「何だよ、顔近えよ」

狛枝「左右田君の睫毛って、凄く長いよね」

左右田「は?」

狛枝「あと量も凄いよね。初めて見た時、付け睫毛でもしてるのかと思ったよ」

左右田「そうか? つうかお前のも結構すげえと思うんだけど」

ソニア「お二人共、そんなに顔を近付けあってどうされたんですか? キスでもするんですか?」

左右田「キスなんてしないですよソニアさぁん!」

狛枝「お互いの睫毛を見てただけだよ」

ソニア「睫毛? ……わぁおっ! お二人共、よく見たら睫毛ばっさばさですね! 女子力高いです!」

左右田「女子力……よ、喜ぶべきか悲しむべきか判らないですソニアさぁん!」

狛枝「喜ぶべき、かな? あははっ」

ソニア「ううんっ、ソニアむらむらしてきました! 化粧させてください!」

左右田「むらむら!?」

狛枝「別に構わないけど、僕なんかの汚らしい顔に化粧をしたら化粧品の無駄にn」

ソニア「早速やりましょう!」じゃきーんっ

左右田「何処からそんなに出したんですか!?」

ソニア「禁則事項です! さあ、お二人共……腹を割ってください!」

狛枝「それを言うなれば腹を括るだと思うよ」

左右田「つうか俺、化粧なんてちょっと……」

ソニア「問答無用! あとその暑苦しいニット帽もボッシュートです!」

左右田「酷い!」




――数十分後――




左右田「……」

狛枝「……」

ソニア「想像以上の出来栄え……! マンモスウレピーです!」

小泉「あ、ソニアちゃん何し……えっ!? 誰!?」

西園寺「えーっ? 小泉おねぇどうし……誰だお前等!?」

澪田「何すか何すか! 何か面白いものでも……誰っすか!?」

罪木「ふゆぅぅっ……皆さん楽しそう……一体何が……誰ですかぁっ!?」

左右田「誰って……服と髪の色見りゃ判るだろ……」

狛枝「悪意を感じるね……」

小泉「あー……いや、あまりにも別人だったから……」

西園寺「へーっ。モブと綿毛も化粧して髪型変えたら、それなりに見られる顔になるんだねーっ。くすくす」

澪田「和一ちゃん、もうニット帽被らない方が良いっすよ! 髪下ろした方が可愛いっす! 凪斗ちゃんも髪の毛爆発してるより、今みたいに髪下りてる方が色っぽいっすよ!」

罪木「ふゆぅぅっ……お二人共可愛いですぅっ……女の子みたいですぅっ……!」

左右田「凄まじい勢いで個性全否定された気がする」

狛枝「流石の僕もちょっと泣きそうだよ」



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