夢の内容
2013/09/12 21:00

9月の初め辺りに見た、何とも云えない夢の内容。




 私は死に、あの世(一歩手前?)の迷宮にいた。やたら綺麗で、簡素な硝子張りの迷宮だった。
 私だけではなかった。私以外にも、死人はいたのだ。そして私を含め、皆「まだ死ぬべき人間ではなかった」
 私は道を探した。白熱灯の光が照らす道をひたすら進み、現世に戻る道を。
 そして、見付けた。金色に輝く光に照らされた道を。何故か判らないが、私には「現世への道」だとはっきり理解していた。
 私は他の死人を呼び、先に行かせた。
 この自己中心的である筈の私が、他人に道を譲っていた。夢ながらに不思議なものだった。
 暫くすると金色の輝きは失われ、道が消えてしまった。確かにそこにあるのに、現世へと続く道は消えてしまったのだ。
 何故か私は「道が移動した」と理解しており、私はまた道を探すために走り回っていた。
 私以外、誰も探してはくれなかった。皆他力本願で、私を奴隷のように思っていた。腹が立った。でも、一人のお婆さんだけは私と一緒に探し回ってくれた。
 そして偶然、二人で一緒に道を見付けた。私は云った。

「あなたが先に行くべきだ」

 と。でもそのお婆さんは首を横に振り、違う道を歩いていった。
 私は後を追った。追った先には扉があり、お婆さんはその中へ入っていった。私もその中へ入った。
 その中は電車内のようで、人が座っていたり立っていたりしていた。
 何故か私は、この中があの世へ行くための待合室だと悟った。
 だから私はお婆さんを止めようとしたのだ。
 だけどお婆さんは、私を抱き締めて、

「あなたはいきなさい」

 と云ったんだ。
 私は何故か泣いた、声を上げて泣いた。


 そして、目が覚めたんだ。
 何とも云えない、不思議な目覚めだった。
 生きた心地がしないような、しかし気味悪さは全くない。そんな不思議な感覚だった。
 あのお婆さんに見覚えはない。どこにでもいそうな、そんな普通のお婆さんだったのだ。


 私は、どうすれば良かったのだろうか。




追記

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