「い……」
「お?」
「戦じゃあああああああ!!カンカンカン!!戦じゃあああ!!であえええええい!!であえええええい!!カンカンカン!!」
「ナマエ、どうしたんだ!?あとカンカンカンは戦じゃなくて母親か火事じゃねえか?」
「楽さん、戦いが始まります……!血で血を洗う、正真正銘のオタク大戦争です……」
「血で血を洗う……オタク大戦争?」
「そうです。スコアタが……りばれパイセンスコアタが……来てしまったのです……」
「スコアタ?」
「あれです、楽さん。イベント説明にハイスコアイベントって書いてあるやつです。スコアアタックでスコアタ」
「ああ、MOPとかブラホワイベントみたいなやつか。なんで戦争なんだ?」
「それではこちらをご覧ください」
「お、おう?」
「こちらは2018年開催Music Of People……通称MOPイベントでの上位報酬です。報酬の善し悪しを判断する際に多くの人が着目するのはこちら、スキルプリンとアイドルソウルの数、そして順位バッジです」
「さすがナマエ、解説する姿が様になってるな!」
「ありがとうございます。スキルプリンは多いに越したことはなく、アイドルソウルはURを実戦投入したければ必須です。
 そしてスキルプリンやアイドルソウルをかき集めて育てたカードを活躍させるほぼ唯一の機会……それがスコアタ……つまり今回のイベントなのです!!自分の順位は順位バッジという形で残ります。頑張りがハッキリ数字になるので、オタク大戦争なわけですね」
「アイドルソウルか。どのカードに使えばいいか分からねえから、貯めっぱなしになってるんだよな……ナマエはURは何を育ててるんだ?」
「もちろん楽さんですよ!ほら見てください」
「リハーサル中〜本番、屋外ライブ、Heavenly Visitor、この前のも……ナマエ……!」
「私の育てた最強の推し……これが私の、このゲームの楽しみ方ですエヘへ」


「とりあえずこれでいいか」
「ユニット編成ができたんですね!」
「いつも分かんねえから適当にやってるんだけどな、とりあえず強そうなのを選んだぜ」
「どれどれ……ウーン」
「どうだ?ナマエから見たら全然弱いかもしれねえけど、ステータス順に並べてみたんだ」
「あっ、だから色がごっちゃなんですね」
「色?」
「はい。スコアタでは通常、曲の属性は一色になるので、同じ色で固める方がスコアが伸びるんです。……ここの解説は大丈夫ですか?」
「悪い、頼む」
「がってんお任せください!これは通常ライブのSECRET NIGHTです。この円グラフにご注目ください」
「赤と緑と青が33%ずつになってるな。これは何の意味があるんだ?」
「これは、一曲中の属性判定の割合を示しています。ライブ中の背景色で判断できますね。
 たとえばレオパなら赤60%なので、赤属性の数値を参照してスコア計算する時間が長いってわけです」
「じゃあシクナイは全部均等ってことか?」
「そうです!そしてスコアタでは、この属性が日替わりで一色100%のローテーションになります」
「それなら、スコアタの時は赤の曲は赤でやるのがいいってことか!」
「さすがです楽さん!そしてポイントなのが、属性が曲ごとに日替わりでローテーションするってことです。日付の切り替わりで属性がチェンジするので、三色全部の曲をやるより、いちばん強い一色をとことんやり込む方がスコアは伸びますよ」
「赤が強ければ赤、緑が強ければ緑……みたいにやるってことか。フレンドが赤組とか青組とか書いてるのもそういう意味だったんだな」
「はい!今回は特効もあるので、特効の揃っているかつ縮小のある属性があると伸びますよ」
「縮小って何だ?」
「判定領域を縮小してスコアが○倍アップって書いてあるスキルです!あれがないとスコアタ始まりません!」
「そうなのか。“判定領域を縮小”って言うから、今まで使ったことなかったんだよな」
「伸び幅がけっこうえげつないんです……今回の特効的に、bMAGA!の千さんかプリンくじの百さんかお菓子の千さんが活躍できるかと」
「これとかこれか?」
「あっそうそうそれです!何気にめちゃめちゃ縮小持ってますねすごい!というか特効URもいるしこれかなり強いデッキ組めます……よ……?」
「そうなのか?まあでも、ナマエにデッキの組み方聞いたからな、今までよりいい線行くはずだ」
「(そんなに課金してるイメージ無かったけど……もしかしてこれが無欲の勝利……!?つよいつよすぎる……さすがく……!)」
「よし!俺もオタク大戦争を全力で勝ち抜くぜ。色々教えてくれてありがとなナマエ。互いに健闘しようぜ!」
「(かっこいい……キュン……)」
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -