「ぐうううううううう」
「どうしたんだ? ナマエ」
「テイルズ祈願すべきか……それともクリスマス祈願をしておくべきか……運営めメカララで散財させたあとにこの所業」
「ガシャのお知らせが二つも出てたもんな。ナマエなら何かしらの祈願をするって言うと思ってたぜ」
「が、楽さん……! それは……」
「蕎麦だ」
「まさか、まさかですけど」
「俺が打った」
「キャー楽さん素敵! 抱いて!」
「だっ……」
「あっそっちじゃなくてハグの方です」
「ああ、そうだな、ああ、うん、おう」
「ぎゅー!」


「で、結局どっちの祈願すんだ?」
「それなんですよねぇ……。復刻の望みが薄いのはテイルズなんですけど、楽さんのぷちななちゃんは全部ほしいんです……決めきれない……」
「どっちも祈願するんじゃダメなのか?」
「それは……いやなんかもうちょっと慎ましやかな方がいいかなって思いまして……」
「欲は出さないと伝わらないだろ?」
「うっ……でも欲を出すとセンサーが……っ!」
「センサー?」
「物欲センサーです……聞いたことないですか?」
「前に六弥が言ってたような気もするな。意味は分からねえが……」
「物欲センサーに引っかかると推しが出なかったりピックアップすり抜けたりするんです……」
「っと、すり抜け……?」
「すり抜けっていうのは、ピックアップ中なのに確率が上がってないカードが出てくることです!」
「テイルズとかクリスマス中にラスディメの俺が出てくるみたいなもんか」
「あーそんな感じです! でも楽さんが出てくるなら何でも当たりですねぇ」
「ナマエ……」
「推しが出てくること自体稀だったりしますからね、うんうん」
「よし、俺も祈願しとくか。出てこいラスディメの俺」
「あっ祈願するならピックアップのどっちかで……」
「………」
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -