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ヒソカはミサカを調教すると言った。ミサカエックスを造った博士も変態趣味だったけど、ヒソカも変態だったんだねえ。あ、調教って言っても人格データ作ってインストールしちゃうとかすれば一発だよ?とヒソカに提案したら「キミ、分かってないね。苦労の末にボクに従順になるのがイイんじゃないか」なるほど、ミサカひとつ勉強になった。そういえばミサカの整形前見せてなかったよね、とミサカがミサカ7777号だった頃の写真を見せたら「ああ、確かに目が死んでる」とミサカ劇的ビフォーアフターに大して関心を示さなかったためちょっと不満を持つミサカだが、殺されないなら殺されないにこしたことはないので黙っておく。

「博士も変態気味でね、女の子はちょっとぐらいアホな方がかわいいとか言ってこんな性格にしたんだって言ってた」

「キミの格好を見た時点でキミの製作者が変態だってことぐらいは分かってたよ」

ツインテールのメイド服が今日のミサカであるが、こんな王道なのは序の口である。ビキニパーカーが好きだった博士は水辺に行くでもないのに部屋の中でミサカによくビキニパーカーを着せていた。たまにスク水パーカーも着せられた。ビキニもパーカーもたくさん持っていた博士によって様々な組み合わせが試されむしろビキニパーカーじゃない日なんて無いんじゃないかと思ったが、珍しくビキニパーカーじゃなかった日に『異界送り』がやってきたのだ。

「博士はメイド服なんて王道よりもビキニパーカーが好きなんだよ」

「ビキニパーカー‥‥ああ、確かにイイね」

「ヒソカ博士と気が合うかもね」

博士はミサカのことよく着せ替え人形にしてた、と言ったら「そういえばキミ嫌だと思うこととかってあるの?」と聞かれた。嫌だと思うこと。着せ替え人形は別に嫌じゃなかったし、‥‥あ。

「ミサカ、グリンピースが嫌だってインストールされてる」

「‥‥帰ったらグリンピースプレイでもしてみようかな」

「グリンピースプレイって何!?」

ちょっと気になる。グリンピースを口と鼻に詰めるとかだろうかと想像を膨らませていると、「穴と言う穴にグリンピース詰めるとか考えたんだけど、小さくて丸い物が密集してるのって絵的に気持ち悪いからちょっとやだよね」とヒソカが言うのでわたしの想像は近かったわけだ。確かに気持ち悪い。

「グリンピースプレイするって言ってもそんなに嫌がる素振りも見せないし」

「斬新すぎて内容の方がちょっと気になっちゃって」

「キミってMなの?」

「わからない」

「Mの子いじめてもご褒美にしかならないからねえ」

ヒソカの中でミサカはM認定されたようである。それからしばらくだらだら歩いていたわけだが、ヒソカは一体どこへ向かっているのだろうか。ヒソカ宅?気になって聞いてみたら

「どこだろうね」

まさかのノープラン。ヒソカってマイペースなんだね、と言ったら「‥‥キミといるとボクがツッコミに回らざるを得なくなるから嫌だなあ」みたいな呟きが返ってきた。恨むんならミサカの性格データを造った博士を恨んでね。ミサカもボケもツッコミもオールマイティな子に生まれ変わりたかったんだけどと言ったら「その辺はボクが調教し直すから安心していいよ」なぜかヒソカはやる気満々だった。ボケとツッコミにそこまで執着するヒソカはやっぱり変わっていると思う。多分彼は博士以上に変なひとだ。
120101

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