※ネタがいつにも増して下品なので注意! 無事趣味が裁縫の女子力の高い女子生徒も東堂の紹介で見つけることが出来、レースを分けて貰って家庭科を乗り切った昼休み。 アキちゃんとご飯を食べようとお弁当を準備してアキちゃんの元へ向かうと、新開と何事かを話していたので2人の元へ駆け寄り「何話してんの?」と尋ねると、新開が「つかぬこと聞くけどさ」と口を開く。 「名前って便秘?」 「これからお昼ご飯だっつーのになんてこと聞くのよ。毎日快便ですけど」 「………我慢が足りないんじゃないか?それか尻の穴が緩い」 「張ったおすわよ」 ……何故便秘かと問われ快便と答えただけでここまで言われなければならないのか。 お昼前になんてことを話してるんだと思った物の正直に答えるたのに予想外の非難を浴びさせられたので思わず言い返してしまったが正直困惑である。 「……どういうこと?」 「いや、便秘になる人はさ、学校とかで排便するのが恥ずかしかったりして我慢するから便秘になるんじゃないかと思って。でも尻の穴が緩ければ出てくるだろ?」 「いや、我慢するから便秘は分かるけどお尻の穴が緩いに関してはちょっとよく分かんない……」 「だから出てくる便が硬くてお尻の穴が小っちゃかったら出て来なくて溜まるんだろうけどお尻の穴が緩かったら出てくるから便秘にならないんじゃないかって」 「言いたいことは何となく分かったけどそれにしたってあの発言はひどいと思うよ」 「しかもこの男一日三回出すって言うからね」 「!?自分こそお尻の穴緩いんじゃない!?」 アキちゃんが衝撃の情報を投下してきて更に衝撃を受けたわたしだが、一日三回ってすごいよ!?毎食出してんの!? ……確かに食べる量が多いので一体どこに消えてるんだろうと思っていたが、まさか食べたら古い物は出すのところてん式とは。すごいな新開。 「そうなんだよ。でもケツの穴が小さい男って悪口だろ?だからケツの穴が広いまたは緩いっていうのはその逆ってことで褒め言葉として受け取っとく」 「アンタのその意味分からないポジティブなとこすごく良いと思うよ……」 にっこり笑った新開の顔はむかつくぐらいに爽やかだったので、確かにこれは便秘とは無縁そうな顔だと勝手に判断する。 だって便秘薬のCM来そうなくらい爽やかだもん。 頭はおかしい癖にコイツの謎の爽やかさは何なんだろうねえ、とアキちゃんを首を傾げていると「俺、アキちゃんと名前の本人の前で平気で悪口言うところ結構好きだぜ」と言われたのでどうもありがとうと受け取っておくけどこんなのはアンタの的確に心を抉る一言達に比べれば全然大したことないんだからな。 「だから便秘って言う子の気持ちが分からなくて聞いてみたんだけどアキちゃんも名前も快便様だから」 「おお……なんかごめんね」 「あ、でもたまに便秘になる時はあるわよ」 口を尖らす新開に何となく謝るわたしと、思い出したように報告するアキちゃん。 アキちゃんの言葉を聞いた新開の目が輝く。 「それってどのくらい出ないんだ?」 「3日とか」 「!じゃあさじゃあさ、ちょっと聞いていいか?」 「どうぞ」 ハイ、と手を上げた新開にアキちゃんが手で作ったマイクを差し出した。 「3日出なかった時って次出す時は3日分が出るのか?」 アキちゃんのマイクに向かって神妙な顔で言った新開は本当に便秘の気持ちが分からないらしい。 「いや、3日分は出ない」と即答したアキちゃんに「やっぱそうなのか〜」と新開は残念そうな顔をしているが何が残念なのかはよく分からない。 そして尋ねたところで新開ワールドは理解出来なさそうなのでわたしも深くはつっこまない。 「じゃあ便秘の人はどんどん便がお腹に溜まってってうんこの在庫を抱えながら生きてるってことだろ?まさにデッドストックだな」 「そのたとえはどうかと思うけど多分そういうことだね」 「溜まってるうんこが地層になるから腸内が細くなってますます出ない悪循環ってことかな……」 真剣に考えてる新開をアキちゃんとかける言葉も無く見守っていたが、一日三回も出る快便の奴が何故突然便秘を気にしだしたかが非常に気になるところである。 ……非常に気になるところではあるが、わたしもアキちゃんもそろそろこの汚い話を切り上げてお昼にありつきたいので強引に話をずらす強硬手段に出る。 「そういえば新開、さっき彼女と会ったんでしょ?ちゃんと謝った?」 パンツからレースだけ剥ぎ取ってったこと怒ってたでしょ、と朝の話を蒸し返すと「あ、それさ」と乗っかってきてくれたので無事作戦は成功したと言えるのだが、その後の新開の「ちゃんと謝って理由説明したら新開くんの為ならわたしのパンツのレースぐらい!って言ってくれてさ、」と言う一言を聞いた瞬間こいつもこいつだが彼女も彼女だという怒りが湧いてくる。 結局わたしたちの為にも新開自身の為にもお前は自分のファン以外の女と付き合うべきだとアキちゃんと共に新開を諭す作業によってお昼ご飯がろくに食べられなかったことは言うまでもない。 140422 ×
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