卒業式も無事に終わり、今は剣道部の送別会。先輩が卒業しちゃうのは寂しいな、なんて思っていると…あれ?一人足りない。そうだ、土方先輩。確かにさっきまでいたはずなのに、何処に行ってしまったのだろうか。私はローファーを履いて外に出てみることにした。


『あっ、こんな所に居たんですね』
「…何か、用かよ」
『土方先輩を捜しに来ました』
「…そう、か」
『何してるんですか?』
「別に…何でも、ねぇよ」
『目、赤いですけど』
「!!」
(あっ、これは触れない方が良かったかな)
『えっと…じゃあ私戻りますね』
「…待て」
『はい?…きゃっ!』
「……」
『な、なな何ですか急に!』
「……」
『ちょっ、土方せんぱっ、離れ…』
「…少し、だけ」
『は、はい?』
「お前の、胸、貸せ」
『先輩…泣いてるんですか?』
「…ちげぇ…ズズッ」
『…仕方無いですね。今日だけですよ』
「…ああ」

(私の心臓の音、聞こえてないと良いけど…!)




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これも日記にあげたリメイク

りく

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