卒業式。先輩と高校生活送れるのももう終わり。でも、私の戦いはまだ続く。今日がラストチャンス。この想い、先輩に伝えなきゃ終われないよ。


『あっ、沖田先輩!』
「ん…どーしたんでィ」
『あの、私、沖田先輩に伝えたいことがっ!』
「何でィ」
『私、沖田先輩のこと…』
「わりィ」
『…はい?』
「……」
『…あの、』
「ん?」
『私、沖田先輩のこと…』
「わりィ」
『……』
「……」
『沖田先輩が…』
「わりィ」
『…ちょっと!最後なんだし、ちゃんと告白させてくださいよ!』
「やだ」
『何でですか!』
「普通に考えて、女の方から告白させるわけにはいかねーだろ」
『…えっ?』
「ほら」
『これ…ボタン?』
「俺の気持ち、受け取りな」
『えっ、えっ?どういう、こと?』
「ったく、物分かり悪ィ奴だねィ」
『悪かったですね』
「だから、俺はお前が好きなんでィ」
『はっ…う、うそ』
「だから俺のハートに一番近い第二ボタンをお前にやったんだ。感謝しな」
『お、おきたせんぱぁ〜いぃ』
「何泣いてんでィ。汚ェ顔だな」
『わたし、おきた、せんぱいが、すきですよぉ〜っ』
「知ってる」
『これが最後、じゃないんですよね?』
「あぁ…俺はお前に逢いに行く。だからお前も逢いに来い」
『はいっ!』


私の戦いは無事終了。これからは新しい生活の始まりだ。でも、さっきと違って全然寂しくない。だってこれからも沖田先輩と一緒にいられるんだもん、ね。




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過去に日記にあげたのをリメイク

りく

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