セレンディピティ

・カリーナが諦め切れなかった場合
・分岐点→テゾーロ一味が逃走用の船に乗った地点






軍艦からどうにかテゾーロを回収し、逃走用の船に乗り込んだオーロ。出航の為にタナカさん、バカラ、ダイスがそれぞれ持ち場へ向かったあと、船長室にはテゾーロとオーロの二人だけが残された。夜明けの光が差し込みだす時刻。ベッドに横たわるテゾーロは、気絶したまま。

「…………」

オーロはおもむろに部屋を見渡し、離れた机上に文房具でもしまうと思われる木箱を見つけると、丸椅子から慎重に降りていった。ぺたんと座り込んだ姿勢から、進路の方向へ背を向け、床に手をつき、脚をずりずりと引き摺る様にして進んでいく。
入手した木箱を腿の上へ載せると、懐に手を差し込んだ。取り出したのは──片手に収まるほどの小さなガラス壺と、一枚のメモ。それら二点を箱に納め、蓋をそっと閉じる。そうして今度はベッドとは反対側にある備え付けの棚まで移動し、腕をうんとのばして、箱を置いた。

「────あなたのことだから、きっと遺言でも書いてあったんでしょ?」
「!?」

突然の声に、オーロはどきりとしながら入口を向いた。立っていたのは、よく見知った少女。

「カリーナ……?なぜ君が、此処に……」
「…………」

テゾーロマネーを目当てにグラン・テゾーロへ乗り込んできていた少女は、嘘の爆破予告により皆が避難し無人となった国を、たった一人、手に入れていく予定だった。実行犯はカリーナと麦わら一味であるが、その計画がうまくいった要因として、オーロとカリーナが裏で手を組んでいたということがある。二人は、共犯者なのだ。
計画は大成功、二人が会う理由はすでになくなっていた。しかしカリーナはそこにいる。

「まったく……」

呆れた様子で半目になりながら、カリーナはツカツカとオーロの元まで歩み寄ってきた。

「此処にいれば、テゾーロは裏切り者だと気づいた瞬間、すぐさまあなたの命を奪るでしょうね」
「…………」
「でも」

少女は、ギルド・テゾーロに一命を捧げる参謀を──死ぬ気満々の男を此処から連れ出そうとしていた。男の首にぴたりと嵌まった黄金の輪。テゾーロが掛けた首枷であるが、同時に参謀のテゾーロに対する精神を表した様なブツでもある。
それを見据えながら、カリーナの足がオーロの正面で止まった。

「ねェ、オーロ」

ニッと、笑ってみせる。彼女の腕には松葉杖が抱えられていた。

「一緒に逃げましょ?わたしと、二人で」
「……カリーナ、それは────……」

結論から言えば、カリーナはテゾーロに命を奪われることを覚悟していた男を連れ出すことに『成功』する。彼女は昔から人をよく観察し、特性を見抜き、つけこむ穴≠見つけることが得意だった。今回もまた、その特技が発揮されたのだ。


「遺言を読んだあとのテゾーロの姿、見届けたくなァい?」


「…………!」

オーロの瞳が、揺らぐ。
ガラス壺の中身──ステラの遺灰をどうするか。その後、前を向き歩んでいけるのか。呪いから解放されるのか。見届けたい≠ニ、一瞬でも思わせたカリーナの勝ちだった。







運河沿いにあるカフェのテラス席。日光をやわらかく遮る白い帆布のパラソルの下、サングラスをかけた少女────カリーナの傍に、二人の男が並び立った。

「おねえさん可愛いね、ひとり?」
「おれ達遊べる場所いっぱい知ってるよ。一緒に楽しまない?」

ナンパだと分かり、カリーナは一度は向けた顔を前方にもどした。テーブルで汗をかいていたドリンクのグラスに手をのばし、ストローを摘まむ。

「お生憎さま。此処で待ってる相手がいるの。とっても素敵な人」
「じゃあその相手が来るまでお喋りしようよ」
「はァ?」

カリーナの言葉をナンパをかわす為のウソだとでも思ったのだろうか、男達はしつこく食い下がった。

「ねっ?いいじゃん」
「ここ座るよ〜」
「ちょっと──!」

いいわけあるか!とカリーナが怒鳴って立ち上がろうとしたとき。椅子に手をかけた男の足元に、『コツン』となにかが当たった。男の視線が地面を向く。

「……コマ?」

一本の軸に重りのついた玩具がクルクルと回りつづけていた。辺りに遊んでいる子供など見当たらず、持ち主も分からない。なんでこんなとこに?と男が不思議がっていると、かかとにもコツンとぶつかる気配があった。え、と振り向いたときには靴の側面にもコツン。もう一人の男の足にもコツン、コツン。そのうち四方八方から大量のコマが現れ、意思ある生きものの様に男達を取り囲んでいった。

「なんじゃこりゃ!」
「うお!?」

コマを避けようとあたふたしていた男達の足裏にコマが潜り込み、二人はズテンと尻餅をついてしまう。それを待ってましたと言わんばかりに大量のコマたちが整列し、器用に男達を乗せると、うごく絨毯の様になって二人をどこかへと運び出した。その奇妙な光景を、サングラスをはずしながらぽかんと見つめるカリーナ。

ドボーン。

急ブレーキのかかったコマたちを路上に残し、男達は見事に運河へとダイブしていった。それを見届けて満足したという様に、コマたちがスー……とUターンしていく。なんだなんだ、と辺りにいた人々が川のほうへ注目する中、カリーナだけは反対側の町をキョロキョロと見回していた。
────少し離れた店の角に、見慣れた車椅子の人物の姿。発見したカリーナはパッと顔を輝かせ、その人物の元へと駆け出していった。






「遅くなってすまない。いやな思いをさせてしまったな」

コマを操った張本人──クルクルの実の能力者であるオーロは、申し訳なさそうに謝罪を述べた。
待ち合わせ時刻までまだ余裕はあったし、カリーナの気分をわるくさせたのはしつこかったナンパ野郎共で、その男達を撃退してくれたオーロには感謝こそすれ責める気持ちなどひとつも湧いてこないのだが──。
こういったときのオーロは、『お願い』を聞いてくれる率が高くなることを、カリーナは知っている。

「オーロはべつにわるくないわ、でもたしかに気分は最悪かも……。……ねェ。気分上げたいんだけど、わたしのお願い、聞いてくれない?」
「どんな高額の品を買いたいんだ?」
「もう!すぐそうやってカネの亡者扱いする!」
「ちがうのか?」

カリーナは周囲を見渡し、ある店を指さした。若者の出入りが目立つ一軒のジェラテリア。やっぱりなにか買ってほしいんじゃないか、といった目元をしたオーロに、カリーナは甘えた声で『お願い』をする。

「あーん。して?」


──────カリーナが予想した通り、一瞬だけ固まったものの、オーロはお願いを聞いてくれると言ってくれた。
ミント、オレンジ、アマレット。三種のフレーバーをのせたワッフルコーンからスプーンで一口分をすくい上げ、カリーナに差し出すオーロ。手ぶらのカリーナは首をのばして、上機嫌な様子でかぶりついた。

「んー!おいし〜!」
「……もういいか?」
「ダーメ。コーンに辿り着くまで」
「…………」
「あ!一口そんなに多くしないでよ!」

二口目をもらったところで、今度はカリーナがスプーンを手にし、ジェラートをすくってオーロにあーんと差し出した。オーロはしばし考え込んでいたものの、ぱくりと口に含む。それを見届けたカリーナは目をキラキラと輝かせ、声を出すこともなく満面の笑みを湛えていた。

「……周りには、恋人に見えてるのかしら?わたし達」

カリーナは他のテーブルや、道行く人を見ながら呟いた。ジェラートを味わっていたオーロも、カリーナに倣ってすこしばかり視線を巡らせる。誰かの目を借りた視点から自分達の姿を想像し、オーロは答えた。

「私と君では、歳が離れすぎている」
「あら、親子ほど離れてたって結婚する人はいるわ?」
「不釣り合いだ」
「わたし達?」
「ああ」
「ひどいこと言う」
「私が君にふさわしくない」

オーロはジェラートを渡す為、カリーナのほうへ差し出した。

「私は……君にそこまで想われる程の人間じゃない」
「…………」

オーロの言葉に耳を傾けながら、カリーナは静かにジェラートを受け取る。

「わるいけどわたし。人を見る目には自信があるの。オーロだって褒めてくれたじゃない?その若さで良い目を持ってるって」
「それは骨董品の話だったろ」
「……ま。女の子が対象にならないっていうんなら、仕方ないけど?」
「…………」

カリーナは知っている。別行動をしていたオーロが何をしていたのか。十中八九、テゾーロに関する情報集めだ。

──────世界政府から無事に逃れたテゾーロ一味は、豪華客船の旅という、巨大クルーズ船によるツアー事業を始めた様だった。
前の町でそのチラシを見つけたとき、カリーナは『またえげつない商売してなきゃいいけど』と心配する顔を作ってみせるだけだったが。オーロの目は、なにかを憂う表情は、本物だったはずだ。

『またグラン・テゾーロ≠ェ築かれるんじゃないかって、心配?』

オーロはカリーナに目を合わせると、少しだけ目元を緩ませた。

『それもある……が。……複雑に感じてしまったのは、もっと利己的な理由からだ』
『利己的って?』
『……元気そうで良かったと、安堵した。そう思う一方で……このまま俺のことを忘れていくんだろうなと思うと、な……』
『うーん。それはどうかしら?あちこち旅して、オーロを捜す気なんじゃない?』

弾かれた様な顔をするオーロ。

『君は……俺にはない発想をするな』

ちょっと嬉しそうにしたのが、カリーナの力によるものではないことも、カリーナは知っている。哀しそうな顔もよろこぶ顔も、引き出せるのは全部まだまだギルド・テゾーロだけなのだ。オーロの首で輝く黄金の輪が、まるでそれを物語っている様で────……。


大変な人を好きになってしまったと思う。でも消されてしまっていたかもしれない命を連れ出したことに、後悔などなかった。こうして太陽の下、二人でジェラートを食べる。それだってグラン・テゾーロでは出来なかった貴重な体験だ。

さわやかなミント。あの子を思い出すオレンジ。甘くて後味がほんのり苦いアマレット。


「────テゾーロは初恋だ」

オーロの、町中に溶け込むのに耳の奥までしっかり届いてくる声に、せっかくの『あーん』で盛り上がっていた気持ちがしぼんでいく。

「だが恋とは、一度きりというものでもないんだろ?」
「……そうね。人にもよるけど」
「君に言われた通り、俺は人間一年生……恋のことも、よく分かっていない。だが皆が皆、こんなにも重く苦しい思いを必ずするとは思えない。これだけを恋と呼べるとも思っていない」
「…………」
「思わせぶりなことを言いたいわけじゃないが、異性に興味がないとも言い切れないんだ。テゾーロ以外の男に興味を持つかと問われると……それもまたな」
「それって」

カリーナの言葉が、途切れた。テゾーロの存在は唯一にして無二、他者が入る余地などないと、改めて告げられた様に感じられたから。
話題を変えようと、「テゾーロの情報、なにか見つけられた?」と尋ねる。オーロが肯定の相槌を打ったところで、あまり変わってなかったなと気がついた。

「次のツアーは、対象を海賊に限定しているらしい。それで広告も見つけられなかった。この企画なら、もしかすると……」
「潜り込めるかも?」
「参加者は素性の明らかでない者達ばかりだろうからな」
「……バカね。わざわざ命の危険を冒してまで、あいつの姿を見に行きたいなんて」

その言葉で連れ出したのはカリーナではあるのだが。冷静になって考える時間なら十分あったにも関わらず、その意思が変わらないというのは、カリーナからすれば呆れる他ないのだ。

「あァ、まったくな……。だから俺一人でいいんだぞ?」
「いやよ。あなたすぐ死のうとするもの」

カリーナはそう言って、なにやらバッグから二枚の紙と、エターナルポースを取り出した。

「これ、なんだと思う?」
「?」

見せつける様にテーブルに並べても、オーロはピンと来ていない様子。無理もない。カリーナはふふん、と得意気になって答えを明かした。

「近々ね────海賊万博≠ェ開催されるんですって」
「!」
「その様子だと知ってるみたいね、海賊万博のこと」
「ロジャーの時代、主催者の祭り屋フェスタも有名な海賊だった。事故で亡くなったと思っていたが……生きていたのか」
「その辺はよく分からないんだけど、ツアーの開催日時、出発予定地を考えると、恐らくクルーズ船の目的地は此処よ」

カリーナはエターナルポースを指先でたたいた。カリーナはカリーナで、テゾーロに関する情報を独自に集めていたのだ。その際、酒場で海賊万博についてベラベラと話してくれた海賊の懐からこれらを盗み出していた。祭りへの招待状と、開催地への永久指針である。

「わざわざテゾーロの船に乗り込まなくたって、これで目的は叶うでしょ?」
「……あァ。カリーナ……感謝する」

招待状を手に取り、目を通し始めたオーロの横顔を眺めるカリーナ。これで命のリスクは大幅に減らせた。あとはもしもの事態──テゾーロが怒りで暴れオーロを襲おうとした場合。いや、これはほぼ確定にちがいない。そのときの為に、現地では大騒動を起こしてくれそうな海賊達を見つける必要があった。その騒ぎに紛れて、カリーナはオーロと共にテゾーロから見事に逃げ果せるのだ。
どこまでも、どこまでも。

「噂では『ミス・パイレーツ』を決めるコンテストもあるんですって!参加しちゃおっかなァ」
「賞金目当てか?」
「バレてる。まァね〜…………ねェ、オーロ。わたし、優勝できると思う?」

可愛いポーズを取ってオーロを見詰めてみる。賛辞を期待する眼差しとは裏腹に、どうせ「興味がないな」だとか「俺には分からない」なんて素っ気ない返事をするんだろうなと思っていた。その予兆の様に、オーロはカリーナを一瞥したあと、ふたたび招待状へと目線をもどしてしまう。

「容姿も才覚も異なる者の中からどう一番を決めるのか……俺にはよく分からない。無粋だとすら感じる」

ほらやっぱりね。骨董趣味で気が合ったときから感じていた。オーロは順位付けにさほど興味がない。それは美点にもなり得るけれど、彼の特別がほしい者にとっては物足りない点でもあった。
すこしばかり不貞腐れたカリーナが、残りのジェラートも早く食べちゃお、と意識をゆるめた時────。

「分かるのは、俺にとって美しいかどうかということだけだ」
「……!」

思いがけず言葉が続いて、カリーナはジェラートにかぶりついた状態で停止した。順位はつけないが、彼には確固たる美の世界がある。その美を感じるこころへの絶対的な自信がうかがえるセリフに、思わずドキリとしてしまった。オーロは目を合わせることもなく、笑いもせず、招待状を読む片手間に声をつむぐ。


「カリーナ、君は美しい」


「〜〜〜〜〜〜〜……!!ズルい!」
「あ、」

カリーナは招待状をバッと取り上げジェラートをバクバクと食べて自身の混乱を落ち着かせようとした。しかしまったく落ち着かない。不意打ちはズルい!しかもあんなテキトーな言い方でときめくなんて!と悔しさを感じずにいられなかった。むしろ畏まらずにさらりと言われたからこそ、本心からの言葉だとうれしくなってしまったのかもしれない。
そんな挙動不審なカリーナの反応をよく理解していないまま、オーロは招待状を読むことを諦めた様だった。

「このあと、工房へ行こうと思ってるんだが」
「……? 工房?」
「貴金属加工店へ」

どうしてそんな所に?と疑問符を浮かべるカリーナに、オーロは驚くべき答えを言い放った。

「この首輪をはずす」

カリーナは思わずガタタッと立ち上がっていた。オーロがどうしたんだ?と尋ねてきたが、どうしたはオーロのほうである。

「い、いいの……?」
「見つかった瞬間、首と胴をおさらばさせられてしまっては何も伝えられないだろ」
「それはそうだけど……」
「指環にもどしてもらおうと思ってな。それをテゾーロに返す。今回の目的は、それだ」

オーロの纏う雰囲気は優しく繊細で、ほんのりとさみしい。

「君にはとても感謝してる」
「……?」
「テゾーロと離れて……自分の傲慢さに気づかされた。心のどこかで、テゾーロは俺がいなければ上手く生きていけないと思い込んでいた。……そんなことなかったのにな」
「…………」

「テゾーロは、俺がいなくとも生きていける」

それはどうだろう。カリーナはグラン・テゾーロでの日々を思い返してみた。一番に褒めてもらいたい人に、酷い仕打ちをして、酷い言葉を浴びせる。そんなことをしていたテゾーロは多分、オーロが思っているよりも遥かに強くオーロに依存していた。彼の現状がどうなっているか分からない以上、オーロの言葉をかんたんに肯定していいものか。
口を挟もうかどうか迷った末に、カリーナは噤むことにした。

「そのあとは?」
「あと?」
「指環を返したら……オーロは、何をするの?」

考える様に斜め下へ視線を落としたオーロに、カリーナはすかさず声をかける。

「じゃあ!わたしの相棒になって!」

生涯の伴侶、とまではいかないけれど。命を半分預けるに等しい怪盗の相棒なんて、それはとっくに人生のパートナーみたいなものだ。

「賞金のときにも思ったが……もう十分に貯まったんじゃないのか?」
「全っ然足りない!人生まだまだ長いんだから!わたし、この仕事ずっと続けていくつもりよ?」

ウシシッと笑えば、オーロの口許が微かにゆるんだ気がした。

「大怪盗の相棒か……うれしい誘いだな」
「でしょ?」
「度胸のある君のことだ、狙うは大物ばかりだろう。だったらこの先、退屈することもなさそうだな。……父親にでもなったつもりで、君の人生を見守らせてもらうとするよ」

父親でいさせるつもりはないんだけど。なんて、今は言わなくてもいいだろう。

「わるい虫は、さっきみたいに追っ払ってね?」

オーロへパチン、とウィンクを送ると同時に、カリーナの頭の中では試合開始のゴングが鳴り響いていた──────。


大怪盗のプライドにかけて、そのハート、盗ませていただきます。



──────
あの巨大船をどう換金したのか気になります
カリーナの生い立ちや怪盗になった経緯などは分かりませんが、スタンピードで姿を見せてくれたので、どこかで静かにのんびり暮らすつもりはないんだなとうれしく思っています

このあとのIFスタンピードでは、テゾーロはコマに誘われた先で三本の指環を発見→展望台の望遠鏡をのぞくよう指示するメモがあり、レンズ越しに主人公を視認→主人公は見つめるだけして、それを別れとし、去っていきます
テゾーロは慌てて追いかけるもすでに後ろ姿さえ捉えられず
以後、怪盗の情報を追っては足取りも掴むことのできない日々が続くかと思われます

そんなテゾーロの指からは指環がすべて外され、代わりにチェーンに通された指環が三本、ずっと首から下げられているのだとか



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