レイリーを年寄りとバカにしたら性的な返り討ちにあう話 !性的表現あり



「あなたがお子ちゃま過ぎるだけって分かったの」

5年も付き合った女はそんな理由を述べて別れを切り出してきた。

「私だって大切にされていいんだって、ようやく気づくことができた。すべてレイさんのお陰よ」

どうやらレイさん≠ニいう野郎と寝たことがきっかけらしい。堂々と浮気宣言とはナメてやがんなこのアマァ、その野郎はどこに居やがる、ブッ殺す。テーブルを叩きながら怒鳴って身を乗り出せば「そういうところ」と口うるさいマナー講師のごとく指摘された。


「──────さようなら」


いつもへらへら笑いながら「ごめんね」と謝っていた気の小さい女とはちがう、大人の女の顔をして、あいつは去っていった。

怒りの矛先は見知らぬ男へと向かった。誰だ、ひとの女に手ェ出しやがって。あまつさえあんな、パッとしなかったどんくせェ女が垢抜けた雰囲気を出せる様になるなんて。酒場で出会ったという話から飲み屋を尋ね回り、ようやくクソ男レイさん≠フ顔を拝むことができたとき────絶句した。

「ッ〜〜〜〜〜ジジイじゃねえかッ!?」
「わははは、随分な挨拶だなァ、青年」

長い白髪にシワだらけの顔、草臥れた服。金の代わりに酒の匂いをプンプンと漂わせた男がカウンター席にいた。こいつがレイさん=I?

「フニャチン間違いなしじゃねェか!!なんでてめェなんかにあいつは……ッ!」
「レイさんまた誰かの恋人を奪ったの?」
「んん?さて……どの子だったかな」
「クズじゃねェかッ!」

ゼッテー認めねェ、こんな色ボケジジイに女を奪られたとか……!

「あの人は誰かに縛られる様な人じゃないから=Aとかなんとか乗り替えるつもりもねェのに別れるとかマジ意味わかんねェと思ってたがこんな老いぼれどこがいいんだ尚更わかんねェ……!!」
「まあまあ、一度落ち着きたまえ」
「てめェの所為だよッ!!」
「まずは一杯どうだ?酒場で酒を飲まないのは、男が廃るというものだよ、彼氏君」

飲みながら話を聞こう、なんて調子を崩すこともなく述べるジジイは場慣れした雰囲気を醸し出していて尚のこと頭にキた。
その後もジジイへの罵詈雑言は続いたが、アルコールが入ってくると場はいつしか飲み比べ勝負へと様変わりし────……テキーラショットを10杯飲んだところまでは、辛うじて覚えている。



「──────あっ、あっ、あっ……」

気色わりィ声が聞こえてきた。男が女の真似して甘えた様な、鼻にかかった声。頭がふわふわしている。そうだ、たしか飲み比べをしていた。どうりでのども渇いている。体も熱い。息も、浅く、

ギシ──────。

「…………あ……?」

手足の自由が利かないことに気がついた。木目の天井を見ているはずなのに目の前には二本の素足が宙に浮いて見える。コレ、誰の────。

「ようやくお目覚めか。さすがにそろそろ起こそうかと思っていたところだよ」
「………………は…………?」

ジジイの声。下の方を向けば、人を食った様な笑みを絶やさないクソジジイがこっちを見ていた。同じ視界に自分の勃ちかけた『性器』が見えて、頭がストップする。

「キミの様な男は、おそらく相当しつこいだろうからな。プライドを折っておいた方が、平和的な解決かと思ってね」
「な、……は…………はあッ!?」

なぜか俺は下着さえ見当たらない全裸になっていた。そしてどこかのスチールベッドの上、手錠をされた両手が頭上にあげられ鎖がフレームに引っ掛けられている。────だけでなく、同じフレームに手拭いらしきもので足首まで固定されていた。しかもおおきく開脚されて!
腰が折り曲げられケツ穴からナニからすべてをジジイに晒している状態。屈辱と恥ずかしさで全身の血が瞬間的に沸騰していった。息が浅い理由も視界にあった足の理由もわかったが、パニックが、収まらない。

「てめェ、こっちの趣味もありやがったのか変態ジジイッ!?」
「積極的に抱きたくなるのは女性だけだ」
「なら止めろやッ!」
「今やめるとツラいのは、キミの方じゃないか?」
「フザっけたことほざいてねェで早くはずしやが、れ…………────ッ!?」

ぐり、と。ケツの中を押されたらしかった。知らない感覚がこみ上げてきて声が尻窄みになっていく。そこで気づいた。俺はジジイに、あろうことかケツに、指を突っ込まれている。

「てめッ、なにしてやがっ……────っ!〜〜〜〜〜ッ!?」

ぐにぐにと中で指が蠢く気配がして、下っ腹から鳩尾あたりを電気の様な痺れが走っていく。息を詰めて、変なうめき声が洩れないよう二の腕で口を押さえた。目の前にチカチカと光が点滅する。なんだコレ、きもちわるい、つーより…………。
ちゅぽん、と指が抜かれて、思いっきり肺に空気を吸い込んだ。

「ハッ!ハッ!ハァッ、てめっ……いったい俺に何しやがった……!?」
「クスリの類いは使っとらんよ。キミに素質があったというだけだ」

「ここを擦られるのは堪らなく気持ちいいだろう?」喋りながらごく自然に、本数を増やしてふたたび指を突き入れられる。「ンぐっ」ケツの中のなにかコリコリした所を擦られた。「っ」背中にぞくりと鳥肌の立つものが這い上がる。「っっ……!」腰の奥から性器の先っぽまでじわりともどかしくなっていく。
何度も何度も同じ場所を刺激される間、手錠の鎖を鷲掴みにして、引き千切れないことはわかりながらも思いきり引っ張りつづけた。ガチャガチャと音がうるさい。爪先を限界まで突っ張らせ、背を浮かせて下唇を噛みしめながら、未知の感覚に意識を溶かされないよう必死だった。

「ッ〜〜〜〜……!!」
「そうかそうか、声も出ない程にイイか」
「!? ぎもちよぐ、な゙んッ!ッか、」
「さっきまで壊れたレコードみたいにずっと同じ音律を繰り返していたんだがなァ」
「アッ!」

────しかしアルコールの抜けきっていない頭では、我慢できる限度もかぎられていた。快楽が、どろどろした熱が、ジジイの手に引きずり出されていく。

「ン゙ぐッ!ふ……っ!ふッ……!こ、こんァ゙……ッ!やめ、ろぉ……ッ!オ゙ッ、オん、あッ」

身をよじらせる度に、ベッドフレームがギシギシと、耐久性に不安を感じる程に軋んだ音を立てた。金属だからか振動が伝わりやすく、俺のうごきが拡張されて伝えられている様で最悪だ。

「しね!!しね……ッ!くたばりやがれクソ老いぼれジジイ……!」

ぐちゅぐちゅと耳障りな音の合間に、やれやれという様な嘆息がこぼされる。

「長生きすればキミもいずれは行く道、あまり年寄りをバカにするもんじゃあない。一番虚しくなるのは君自身だ」
「んぐッ!は、あっ、クソ、野郎ッ……!あ゙ッ?!は、なせェ……!」
「もちろん私にとってもキミの若さはかつて来た道、厳しく咎めるつもりはない。ただ、すこしばかり──────灸を据えてやるだけだ」
「ア゙!ッォオ゙!?ン゙、ぐうッ!おッ!ッおあ゙ッ〜〜〜〜……!!」

性器まで扱かれ始めて、上下前後左右、何がなんだかわからなくなる。尻も前もきもちいい≠ェ過剰な程にあふれていて、まるで目を瞑りながらジェットコースターに振り回されるみたいな酔いと浮遊感に襲われる。絶頂に達したとき、先端をこっちへ向けられていたらしく、生あたたかい飛沫が顔面にかかった。青臭い、肌にへばりつく、口にまで入った、最低だ。────こんな恥辱はない。

「コロして、やゔ……コロ、す、……コッ、あ、あっ、ア゙……!」
「では、その気も起きなくなる程に搾ってやろう」
「……ひっ…………!?」
「そんな期待に満ちた顔をせんでくれ。指以外のモノまで突っ込みたくなる」
「さ、さわんな゙、ァ……!」


────────甚振ることが趣味らしい質のわりィジジイに、フニャチンではないことまで思い知らされた。


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リクエストありがとうございました!


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