時間は平等!



親愛なる父さん


ダッド、調子はどうだい?


今日の昼に船で帰るよ。
家につくのはどれぐらいかな?
ちょっとわかんないや。
どうせ意識吹き飛んでいつの間にか港にいると思うから、迎えに来てくれると嬉しいよ。

この間、ヌラリハンとヌラリヒョンが俺のためにパーティーを開いてくれたんだ!
凄く面白かったよ!
いっぱい話しかけられた!
全然意味がわからなかったけどね。

ヒヒって奴がギューキに無理やり酒を飲ませたら
ギューキがヒトツメに無理やり酒を飲ませてたよ。
どこの国も、酒の飲み方は同じなんだな!

あと酔っ払ったクビナシって奴がクロタボーって奴にタックルしてた。
そしたらアオタボーって奴にぶつかって、バトルが始まったんだ。
ケジョーローってセクシーな姉ちゃんが最終的に3人とも締め上げてた。
HAHAHAHA!
この国もこの国のモンスターも面白い!
そして、どこの国も女が強いんだな!


皆が俺にプレゼントをくれたよ!
紙で作った鳥とか、綺麗な布が貼ってあるボール。
魎って書かれたセンスっていう風を扇ぐ道具に、キラキラしたハシっていう食事に使う棒。
キモノもくれたよ!
セツラってクールビューティな姉ちゃんがシャミセン弾いてくれた。
不思議な音で、よくわかんないけど俺は好きだよ!
ヌラリハンの奥さんが作った料理も最高!
俺も料理上手な彼女を早く作るよ!


何より嬉しかったのが、ヌラリハンが小さなカタナをくれたんだ!
スーパークール!
ああ、そうだダッド。
このカタナは俺の宝物にするから、綺麗なボックスを用意しといて欲しい。
誰にも触らせないよ!
ダッドには少しだけ貸してあげるね。
だからママには俺がジャポンにいることは絶対に何があっても内緒だよ!


ダッド、帰れるのは嬉しいけど悲しいよ。
せっかく出会えたのに、お別れなんて…。

また来たいけど、船以外で来れる方法無いのかな?
魔法使いたちの箒を借りればいいのかなぁ?


時間がたつのは早いねダッド。
モンスターの俺でもそう思う。

俺、帰ったらジャポンの言葉を勉強したいんだ。
そしてまたジャポンに来て、ヌラリハンに会いたい。

そろそろ船に乗り込まなきゃ。


また連絡するよ。

愛してるよ。


あなたの息子より

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