イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 どうか、かみさま

高級ホテルの最上階
何もかもが最高級品のはずだ
今まで聞いた事のない軋んだ音を
ベッドが出している

「ミーヤ、綺麗だよ。
なんでどこもかしも甘いんだろうね。
なんか塗ってる?」

腰を打ち付けられながら胸を
両手ですくい上げ舌を這わせる

「んっ、1回休憩させて・・・!」

「嫌だね。
ミーヤ逃げる気でしょ。」

更に強く腰を打ち付けられる
ねちこい前戯も十分にされ、
イかされた身体は疲れている

「あっ、逃げないっから・・・!あぁっ」

絶倫底なし男
このあだ名がぴったりだ

何回も精を私の中で吐き出してるくせに
全然衰えない、寧ろ性欲が増している気がする

何回目かの精を吐き出したのに
無表情のままの男が憎らしい
主導権を握り直ぐに終わらして
ゆっくりしようと思っていたのに
もらう精力を加減できるようになっているのだが
この男には全部貰う気で挑んだのに
全然効いていない

ピピッと鞄にいれているアラームが鳴りほっとした
私は時間で買われている
180分いっぱいベッドで過ごしたのは初めてだ

「ほら・・・、もう時間。
帰らなきゃ。」

「え、もう?
ちょっと待って。」

ベッド横のサイドテーブルの上に置いてあった
携帯を取り電話をかけだした
嫌な予感しかしない

「ヒソカ、ミーヤもう帰らなきゃって言ってんだけど。
へぇ・・・そんなシステムなんだ。
オレ、明日オフだから、1日延ばせる?」

「やっ、むっんんっ」

電話相手はヒソカだろう
拒否の声を上げようとしたが
手で口を塞がれる

「お金?
そんなのいくらでも払うよ。
店に連絡して金額送ってくるように言って。
そのお金って勿論ミーヤにも入るよね?
そ。じゃ、よろしく。」

すぐにメールが届いたのか
何かを入力して
携帯をサイドテーブルに戻すと
やっと手を離してもらえた

「交渉成立。明日までずっといれるよ。
ミーヤはお金が入るし。
オレはミーヤと入れるし。
どちらにも利益あるよね。」

決して安くはない金額のはずなのに
簡単に払ってしまう男は何者なのだろうか

萎えない男根を下腹部に
咥えさせられたままだったことに気がつく

「さ、続けよ。」

額にキスをされまた動き出す
もう嫌なのに濡れている自分の身体が恨めしかった







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