イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 奇妙な男

「ミーヤの年は?」

「24よ。」

18でも働くことに問題はないが
未成年であることは伏せておかないと
なめられるので24と答えている

「へぇ、同い年なんだ。
オレより若いかと思ってた。
ミーヤのこと、調べようとしても
全然調べれなくてさ。」

私の過去などないようなもの
いくら調べても出てきはしないだろう

「そう。」

扉の近くで立ち話も嫌なので
とりあえず大きなリビングへと行くことにした
私の後をついてくるイルミは
犬のようにクルクルとまとわりついてくる

「この部屋よく使うんだ?
ヒソカと?」

「そうよ。ヒソカは私の上客だもの。
金払いもいいし。
なんで私を調べてるかしらないけど私は娼婦なの。
お金さえくれれば誰とでも寝るわ。
そんな女よ。」

「ふぅん。」

仕事については興味が無さそうだ
一体何がしたいのかわからない

「ねぇ、何がしたいの?」

「ミーヤのことを知りたい。」

思わず眉間に皺を寄せてしまう
私のことを知って何になるのか
面倒臭い男はさっさっと
ベッドにつれていき疲れさすに限る

「まあいいわ。ベッドで語り合いましょう?
私も仕事をしなきゃいけないし。
お風呂は入りたい?そのままがいい?」

「そのままでいいよ。
オレは入ってきてるし。」

私もシャワーは浴びてきているので問題はない

男の精を取り込めば
私は力を得るが男達は疲れて
だいたいは眠ってしまう。

「さっ、行きましょう。」

イルミの手を取り自分の頬に当て
そのまま掌にキスをすると
ピクリとした気がするが
顔は無表情のままだった




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