◎ 幸せと ※end
2人で挙げようとしていた挙式が
ゾルディック家に知られてしまい
それはそれは盛大なものとなった
嫌われていたと思っていたが
そなこともなかったらしい
ゾルディック家の結婚式らしく、
黒のウェディングドレス
イルミは白を着せたかったらしいが
ウェディングフォトの時に撮ったので
どうにか機嫌はおさまった
色以外は全てイルミと決めた
ドレスの形、レースの付け方まで
2人で何かを決めるとことが
こんなにも楽しいとは思わなかった
私はとても幸福だ
娼婦として役立っていた能力は消え
今は一人の女としてイルミの隣に立っていられる
永遠の愛の誓いを交わしキスをする
それはとても甘くて幸せの味がした
end
◇◇◇◇◇◇◇
「団長は、その子の結婚式行かなくてよかったの?」
シズクが床に寝そべりながらおかしなことを聞いてくる
「どこで聞いたか知らないが
そんな女知らない。」
「もー!皆知ってるよ!
熱を入れてた娼婦の子!!
団長なら奪いに行くものかと思ってたのに。」
つまんないとでも言いたげなシズクを諌め
「ゾルディック家の女をとるほど
飢えてはいない。」
そう言い残し、自室に戻った
ミーヤは気を失っていた間イルミがした事を
何も知らずにあの男の手に落ちた
能力で本を出し、ページをめくる
ミーヤの能力
相手の精気を糧に生きていける
こんなものオレが使うことは永遠にないな。
本に手を合わせ能力を使うのをこの目に見る
全てイルミがミーヤを操り行った
その記憶を知らない方が幸せなのかもしれない
パタンと本を閉じ消した
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