イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 キリハリ

目が覚めた時には身体は綺麗になっていて
隣にはイルミが私を見つめていた

「綺麗にしてくれたんだ。
ありがとう。」

「ミーヤをそのままにするわけないでしょ。」

服を着ていたら分からない
筋肉質な身体を抱きしめる

「私、能力なくなってお腹空くようになったし
食費かかるよ?
家事は覚えれるとしても殺しなんて出来ないし
イルミの役に立てるかわからない」

イルミを見上げるとキョトンとした顔があっ

「この家には執事達がいるから
家事なんてしなくていいけどミーヤがオレのために
何かしてくれるのは嬉しい。
殺しは家業だけどミーヤにもしてもらおうとは
思ってないよ。
ミーヤは本当にオレのためにここにいて
オレだけを待っていてくれたらいい。
当主になるのはキルアって決まってるから
子どもが出来たとしても家業をつげなんて言う気もない。」

その言葉を聞いて驚いた
ゾルディック家の事はなにもしらないが
すごく歴史がある家のはずだ

私も考えていなかった
子どものことまで考えていたなんて

「私、精子を糧としてたから子どもは産めないかもよ?」

「今は違うでしょ。
どう影響するかはわからない。
でもオレは子どもがいないとしても
ミーヤがいてくれるならそれでいい。
ミーヤが何よりも大切なんだから。」

「イルミ…」

今まで感じたことがない感情が溢れていく
暖かい、少しの不安なんて消えてなくなってしまう

「ミーヤ、結婚してくれる?」

「いいよ。こんな私だけどよろしくお願いします。」



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