イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 仕事の前の

長かったようで短い3日間だった

迎えに来た車に乗りこみ
久しぶりに店へと戻れば

「ミーヤ!
おかえりなさい!
部屋は綺麗にしてあるわ。
何か欲しいものはない?疲れてない?」

出迎えたオーナーはご機嫌で
以前よりも更に待遇がよくなった
これもイルミのおかげなのだろう

給料が振り込まれる口座を見れば
見たことの無いような数字が振り込まれていた

「わぁ…
イルミすご。」

店にはもっとお金が入ってきているはずだ。
オーナーの機嫌もよくなるわけだ

使わないお金は既に独り立ちできるほどには
貯まっていたがここを出ていくことはないだろう
行く場所などどこにも無いのだから

仕事の予約状況をみるパソコン開けば
すでに明日から仕事の予約はいっぱい詰まっていた
一日に3件、数は少ないが時間が長い

朝からだ
太客たちから順番に予約をとっているのだ

大きなため息を着いたところで
オーナーからの電話

[ミーヤ、悪いんだけど
どうしても貴女がいいってボスが…]

「わかった」

短く返事をして電話を切れば直ぐに迎えが来た

ボスには着飾る必要も無い

ボスが待つ部屋に入りすぐに
いつものように床に手をつき額を床に押し付けた

「お呼び頂きありがとうございます。」

「ミーヤはきちんと礼儀を弁えているな。
稼いでも、態度が変わらないことはいいことだ。
こちらに来い。」

「失礼致します。」

機嫌がいいのか悪いのか
いつもはすぐに服を脱ぐように言われるのに
今日は言わない

そのままそばに寄るが
直ぐにベッドへと連れていかれ
服のまま腕を頭の上でロープで縛られ固定された

ボスの今日の趣向がわからずに
じっとしていると

「今日はお前に俺の客の相手をしてもらう
お前はそのまま脚を開いていればいい。」

ボスはそう言って離れていった

気が付かなかったが
この部屋に別の人間が2人居た

ボスより若いくらいの男2人は
ニヤニヤと下衆な笑いを浮かべている

「本当にいいんですか?」

「あぁ。ただ1番の商品だ。壊すなよ。」

「わかってますよ!
大事に扱います。」

「時間は3時間。
ミーヤは明日も仕事だ。頼んだぞ。」

きっとこの2人は加虐趣味の奴らだ
趣向を理解した私はすぐに
怯えた表情を作る

ボスはそれを見て口角を上げ出ていった

「怯えんなって!な?」

2人とも白い肌に金髪
ボスよりも若いということは
他所のファミリーから引き抜きたいのだろう

「お、怯えてないです…!」

自由な足をゆっくりと閉じて少し震わせれば
男たちは我慢ができないように
覆いかぶさってきた



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