イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 勝ち得た時間

不機嫌になったイルミに更に激しく抱かれ
延長の申し出を断ったが
直接お店に電話をされて
3日間一緒に過ごすことになってしまった

お金のためとはいえ
お店に生贄にされた気分だった

3日間の時間を勝ち取ったイルミは
機嫌も良くなり裸のままの私を
足の間に座らせ髪の毛を撫でる

「ミーヤの店は物分りがいいよね。
そこだけは評価するよ。」

「そこだけって・・・
3日もとってひたすら
発情期のようにヤるだけ?」

「そうしたいのは山々なんだけど、
オレにも仕事があるからね。
仕事中もミーヤが
誰にも触れられないと思うだけで嬉しい。」

「イルミってほんとに変。
抱かないくせに3日も買い取るなんて。」

「仕事が終わればもちろん抱くよ。
当たり前でしょ。
ミーヤはホテルで待ってて。
仕事はほとんどこの辺だし。」

「この部屋で待っとくの?」

「まさか。
ヒソカが用意した部屋なんか嫌だね。
ちゃんとミーヤのために部屋を用意したよ。
そこでのんびりオレの帰りを待っててよ。」

「・・・わかった。」

私の返事に満足したイルミは
ベッドの横にあるテーブルに手を伸ばし
ペットボトルに入った水を口に含む

そのまま水を口移しで与えられる
同時に水ではない何かが喉を通る

「ちょっと!何飲ませたの!?」

「休める薬だよ。
ミーヤが寝てる間に移動しとくから
安心して。」

「安心って…ばかじゃ、ないの」

殴ってやろうと思い振り上げた手は
優しく受け止められる

同時に暗闇へと引きずり込まれた






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