イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 獣の時間と

王子様の様なキスから始まったはずなのに
時間がたつと気がつけば
まるで獣のように求める

「んっ、イルミ・・・っ」

「もっと、名前呼んで。」

腰を掴まれグッとさらに奥を貫かれ
身体が弓のように仰け反る
離れるのを許さないとでもいうように
イルミは私の手を自分の首に絡めさせる

「ほら、名前呼んでよ。」

「も、イルミ、あっ、あぁ!イルミっ」

名前を呼ぶたびに中のものが更に硬くなる
腰を打ち付けるスピードも上がった

何度目かの精を中で吐き出した

無表情のイルミもうっすらとだが
何度かの性交で汗をかいている
この汗をかかせたのが
私だと思うと口角があがった
自分自身はその何倍も汗も体液もでていけれど

全てを吐き出したソレを抜き取り
汗で濡れる私のおでこにキスをして
横に寝転んだ

「ねぇ、こんなにしてたら
妊娠するかもよ。」

精液で膨れた下腹部をさする手は優しかった

「大丈夫、薬飲んでるし。
月2回は性病検査もしてるし
病気は心配しないで。」

「薬?」

少しだけ驚いたようなイルミ
私が妊娠することが心配なのだろう
それはそうだ
店の嬢を妊娠なんかさせたら
ややこしくなるのは目にみえている

「うん。避妊薬。
うっかり妊娠なんかしちゃったら
子どもに悪いし、お店にも迷惑かけちゃう。」

「ふぅん。」

何故か不機嫌になるイルミに首をかしげた

「大丈夫、イルミに迷惑かけたりしないよ?」

「・・・ミーヤって人の気持ちわからないって
言われない?」

イルミだけには言われたくないと笑い
更にイルミは不貞腐れた



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