イルミ連載(娼婦タカラバコ | ナノ

 仕事のあとで

クロロとの仕事が終わってから
5日ほどの休暇を貰いのんびりと過ごした
部屋から出ることはない

扉を軽くノックされ開けられる
返事をしなくても開けてくるのはオーナーだ

「今日はフィンクスからお呼びよ。どうする?」

「行くよ。ねぇ、オーナー。
イルミの仕事断ることできる?」

「あら・・・なにかあったの?」

「絶倫すぎて、ってだけなんだけど。」

「なら無理ね。
あんなにお金を落としてくれる人なんて
なかなかいないわ。
貴女の客の中でも群を抜いてるもの。」

「わかった。頑張る。」

ため息をつきながら用意を始めた

◇◇◇◇◇

フィンクスと出会ったのは偶然だった

たまたま外に出た時に4人組の男に絡まれた
休暇明けで力もなくてさからえなかったときに
助けてくれたのがフィンクスだ

連れていかれそうになり少し焦って暴れる
周りに人がいるのに皆、見て見ぬふりだ

「痛てぇな!どけよ!」

横から声がしたチラリと見れば
ぶつかったらしい男に怒鳴っていた

「あ?」

怒鳴り声を気にした様子もなく
平然としている

「ぶつかってきのはてめぇだろ。」

金髪の男と目が合った
眉毛のなく目付きが悪い男

ぶつかった男の首を一瞬でへし折ったかと思えば
次の瞬間には目の前にきていた
じっと見つめられたかと思うと
ニヤリと口角をあげた

「お前、いい女だな。
助けてやるから今晩付き合え。」

「・・・わかった」

得体のしれない男だ
ついて行かない方がいいのかもしれないが
今捕まっている男達にまわされるくらいなら
この金髪の男についていって精をもらえば
殺されはしないかもしれないと思った

返事をすると男達が悲鳴をあげる前に
首が変な方向を向き地面に倒れていた

「おい、行くぞ。」

手を引かれて連れていかれ
お礼のつもりで一晩過ごした

私を気に入ってくれたフィンクスは
たびたび呼んでくれるようになったのだ

◇◇◇◇◇

「あァ・・・っ、激しっ・・・!」

フィンクスの上に跨り下から突き上げられている

「ミーヤ、絞めすぎんな・・・っ!」

逞しい体は思った通り極上の精をくれる
そして相性もいい

「フィンクス、気持ちいい・・・!」

ぐっ、と頭を引き寄せられ
唇が触れ舌を搦める

「んっぅ・・・あぁ・・・」

「クソっ、出すぞ!」

腕を抑えられ最奥を突き上げられ
グチュグチュと愛液を掻き混ぜられる音がする

目の前が真っ白になったと同時に
フィンクスも精を吐き出した

ぐったりとフィンクスの体にもたれかかる

二人とも汗ばんだ体
しばらくそのままフィンクスの上にいたが
そっと男根を引き抜き横に寝転ぶ

「お前とヤると他のやつとヤんの無理だわ。」

「ふふ、私以外としないでね。」

腕に擦り寄り腕にチュッとキスをする
精を吐き出せばそっけなかったのに
今は腕枕をして抱きしめてくれる

「あー、もう1回すんぞ。」

既に硬くなっているものが
太腿に当たっていた

クスクスと笑って受け入れる
極上の精を全て搾り取るのだ

◇◇◇◇◇

フィンクスと別れて
ホテルの入口で迎えの車に乗り込んだ

「おつかれ」

「え、なんで?!」

イルミが車の中にいる

よく見れば車もいつものものと違った

「次の相手はオレ。
オーナーには言い値の倍出すって言ったら
快くミーヤを預けてくれたよ。」

眉間にシワを寄せ黙っているしかない

オーナーに文句を言うのはまたあとだ





prev|next

back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -