29繋がる [ 30/43 ]

「ほら、仰向けになって。」

何も身につけていない身体を
イルミ様の前に晒す

何度も一緒に入浴して裸は見せているのに
いつもと違う雰囲気に緊張していた

「ニノ、綺麗だよ。」

イルミ様の大きな手が身体を這う
そしてその手が胸の膨らみを揉む

「ん・・・」

自分から出た声にハッとして
思わず口を押さえる

「いい声もっと聞かせて。」

口元の手を掴まれベッドへと押し付けられ
胸の先端を口に含まれ舌で転がされると
ゾクリとした感覚が全身を走り抜け
下腹部がジクジクと疼く

怖いのに気持ちがいい

そう思っていると下腹部を撫でられた

「これだけで濡れてる」

クチュっと音を立てて
誰にも触れられたことが無い場所に
指が沈められていく

「んぅ、あぁっ・・・」

「熱くて指がふやけそう」

ゆっくりと動かされていく指
脚を開かされイルミ様は
私の反応をじっくりと楽しんでいるようだった

「あっ、あ・・・!?」

「甘い、ニノはこの汁ですら甘い」

指と舌で責め立てられ頭が真っ白になっていく
初めてのはずなのにこの感覚を知っているようだ

「ま、って、イルミ様、なんかくる・・・!」

「いいよ。イって。」

指が入っている部分の上を強く吸われ
目の前に火花が散り真っ白になった

「あァ・・・!!」

身体が自分のものじゃないよう
力が抜けていき呼吸が乱れる
汗が皮膚を濡らす

「ニノ、可愛い。
我慢できない。挿入れるよ。
痛い方が忘れられないでしょ。」

ぼうっとする頭のまま
脚を大きく広げられる
指が入っていたそこに固いモノが当たる

「あァっんんぅ・・・!」

性急な繋がりに悲鳴が漏れる

「狭いね・・・最高。」

身が引き裂かれるような痛みに
涙がポロポロと落ちていく
その涙をチゥっと吸い上げられた

「ニノ、繋がってるのわかる?
大人になったね。」

ヨシヨシと頭を撫でられても
痛みは消えない
それでも『繋がった』という言葉は喜びだ

痛いという言葉は出さないように
そのセリフを噛み殺す


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