20衣装を着て [ 21/43 ]

イルミ様に言われたとおりに
服を身につける

黒のワンピースにはレースを沢山使っている
膝上のスカートの下にはパニエを履いているので
豪華に見えていた
白いニーハイソックスを履いて
真っ白のエプロンを付け、
髪の毛をポニーテールに結び
レースがついたカチューシャをつける

「イルミ様、着替えれたよ。」

「うん。おいで。」

メイド服と呼ばれるものらしいが
お手伝いさんが着るもらしいが
とてと豪華に見える

「ニノ、回ってみて。」

言われた通りに一回転すれば
イルミ様は満足そうに口角を少しあげた

「ニノは何着ても似合うね。」

「そうかな・・・?」

褒められればやはり嬉しい
頬が紅潮していく

膝の上に招かれて
向かい合いながら座れば
イルミ様の視線が恥ずかしい

「ニノ、可愛いよ。」

顎を掬いあげられて
おでこ、頬と順番に唇が触れる

最後に唇が重ねられ
ぺろりと唇を舐めあげられる
口を開けろという合図に
ゆっくりと口を開ければ
舌が入ってきて口内をくすぐるように
舐められる

最近、キスをすると
下腹部がジンジンとするような気がする
それはいけないことのような気がして
言い出せないでいる

◇◇◇◇◇


キスをして蕩けたようの顔のニノは
幼いのにもう女の顔をしている
甘い匂いが鼻をくすぐる

特注のメイド服はやっぱりニノに
ぴったりで愛らしかった

黒に絹のような金色の髪の毛が映える

スカートの中の太股に手を置けば
ピクリとニノが反応する

触りたいが夜まで我慢だ
今日は寝るまでこの格好でいさせよう

「ニノ、どうかした?」

わかっているのに聞いてやれば
ふるふると顔を振り、赤い顔を隠すように
胸に顔を埋めてくるニノ

いちいち反応が可愛い

「イルミ様、恥ずかしいから
あまり見ないで。」

消え入りそうな声に
下半身が熱くなる

「ニノ、もう一度キスするから。
顔上げて。」

「・・・はい。」

顔を真っ赤にして目をつぶりながら
顔を上げたニノは少し震えている

(可愛い)

もうその感情しかなかった

ドアの隙間から虫が入ってきた
ミルキが作った小型カメラだろう

ニノにキスをしながら
近づいてくるソレを捕まえ握りつぶす

チラリと見ればやはり機械だった

(ミルキはお仕置きだね)

パラパラと床に落とし
ニノとのキスに集中した


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