11初めてはおれのもの [ 12/43 ]

イルミ様がキルアは天空闘技場で
修行をしていると教えてくれた

心配ではあるものの
自分の生活が崩れることは無い

あの男の人達のことも
結局は聞かないまま終わってしまった

つまらない学校を終えて
イルミ様が帰ってくると
くっついて過ごす

「ニノ、ほらキスして」

イルミ様の膝に向かい合わせにで座り
首に手を回し唇を重ね合わせる
イルミ様の手が身体に胸の辺りを触れると
こそばゆいような気持ちいいよな感覚が
広がっていく

「イルミ様、くすぐったい・・・」

「今はそうかもね。
これも今後のための練習だから。
キス、続けて。」

「うん」

言われたままに唇を押し当てる
結局はイルミ様にリードされて
キスの練習が進んでいく

終わる頃は唇が腫れぼったく感じていた

「今日はこれでおしまい。
ニノ寝るよ。」

「ん、わかった。」

抱えられたままベッドへと移動し
イルミ様にくっつきながら寝る
それがとても幸せな時間だ

◇◇◇◇◇

お腹に違和感を感じて目を覚ます

「痛い・・・?」

イルミ様を起こさないように
ベッドを抜け出しトイレへと行き
履いていたパンツを下ろすと
べったりと血がついていた

「ひっ、」

じくじくとお腹が痛くなってきて
お腹を押さえてしゃがみこむ
怖くて涙が出てきそうになった

「ニノ、どうしたの?」

ドアの外からイルミ様の声がして
身をこわばらす

「イルミ様、血が・・・」

「血?開けるよ。」

入ってきたイルミ様に促されて立ち上がり
イルミ様が下着を見て目を少し見開いたが
頭を撫でられて下着を脱がされ
素早くタオルを巻いてくれた

「これは病気じゃないから泣かなくていいよ。
まだ来ない年齢だと思ってたけど
ニノは早いから勉強もまだしてないか。」

「私、死んじゃうの・・・?」

「死なない。
ツボネに下着とか持ってこさせるから。」

ポケットから携帯を取り出し電話で
ツボネに指示をしていた

「ニノ、洗ってあげるから
お風呂行くよ。」

「うん・・・」

手を引かれ浴室に行くと服を脱がしてもらい
シャワーを掛けてくれる
温かいお湯をあてられて痛みが
少し引いた気がした

お風呂から出ると
明け方にも関わらずツボネがいて
ナプキンの説明をしてくれた
念の為にと薬もくれたので飲む
詳しい説明は明日に、と
部屋から出ていった

「ニノ、寝る?」

「うん、イルミ様も起こしてごめんね。」

「そんなこと気にしないでいいの。
ほら、いいこいいこしてあげる。」

ベッドに入ると薬のせいか眠気がすぐにきて
イルミ様にくっついたまま眠りに落ちた

◇◇◇◇

すっかり寝入ったニノの頬にキスをして
トイレへと戻る

脱ぎっぱなしのニノのパンツを手に取り
ニノには言っていない隠し部屋の扉をあける
本棚をどかさなければいけない扉は
ニノには開けないだろう

この部屋はニノの[初めて]を
しまっておく部屋だ

ニノがこの家で初めて使ったスプーン
初めて着た服、その他諸々ある

「オレがいる時でよかった。」

人生に1度しかない初めての生理の日
ニノの血がついたパンツも
この部屋の仲間入りだ

パンツを鼻にあて匂いを嗅ぐ
ニノは血の匂いですら甘い

下半身が硬くなるのがわかったが
ニノのパンツを保存用の袋にいれ部屋に置いた




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