03
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行為が終わって
そのまま眠ってしまい
気がつくともうマルコ隊長は
いなくなっていて

机にシャワー使えって
メモがあった

まだ違和感が残る下半身
それが行為が現実だったと認識させる
重たい腰を引きずりながら
シャワーをしていつも通りの朝を迎えた


気まずくなるのではないかと思っていたが
つぎの日の朝食堂で会っても
すれ違う時に
「おはようさん」と頭を撫でられたぐらいで
特に変わったこともなかった。


あの晩のことは
マルコ隊長の気まぐれで
酔った勢いなんだと
言い聞かせた

一回きりの事だと思っていたのに
もう3ヵ月も続いている

女の悦びというものを
存分に教えてくれる


いつものように交わり
仕事に戻らなければと
気だるさが残る体を起こす
マルコからもらってる避妊薬を
水で流し込む

『マルコ隊長そろそろ戻ります・・・』

基本的には夜に会うが
忙しいはずのマルコ隊長は
昼間から行為を行うことも少なくない

『マルコ隊長も忙しいのに大丈夫なんですか?
こんな昼間から・・・』

「大丈夫だよぃ
アリアとの時間とるために
サッサっと終わらしてるからねぃ」

他の女性なら喜ぶであろう台詞
時々そんな言葉をくれる

生憎そんなに自惚れる女でもないわけで
聞き流すことができる

サッとシャワーを浴びて
服を着て髪の毛を整える

まだベットで寝転ぶ姿を見やる

マルコ隊長は何を考えてるのかわからない
こんな貧相な女に手を出しても
面白くないだろう

処女とsexしたという罪悪感なのか
それなら全く気にしなくていいのに

それともただの性欲処理なのか。
ナースに手を出すと後々めんどくさいから?
それなら納得がいく

ふぅとため息をつく

「なんだよぃ?」

『ナースさんからも誘われてるのに
私なんか抱いていいんですか?』

「あ〜そういえば誘われてたねぃ」

『手を出すと後々めんどくさいから
私を性欲処理に使うですよね?』

その台詞を零すと
目を開きぽかんとした顔をしていた

え?変なこといったかな?

立ち上がり笑顔で
ジリジリと近づいてくる

「そう思ってたのかよい?」

『え。じゃあやっぱり罪悪感ですか?
気にしなくていいですよ!
そりゃ初めてがマルコ隊長で良かったとは
思いますが・・・』

壁に追い詰められ
あと少し近づけば
唇が触れる距離で
じぃーと目を見つめられる

「俺はアリアを
ただの性欲処理で抱いてるんじゃねぇよぃ」

『ん?ん〜よくわかんないです。』

はぁーと大袈裟にため息をつかれた

「まぁ・・・今はいいよぃ。仕事戻るんだろぃ?
早く行けよぃ」

『は・・・はぃ!失礼します。』


ドアがしまった後に
もう1度大きな溜息が聞こえた気がした。

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