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イゾウに連れて行かれた場所には
ハルタ、サッチ、ジョズ、エース、
ビスタ、マルコもいた。

「アリア!お疲れさまー!」

あとナースのマリア。
きっと鼻の下を伸ばしている
サッチが連れてきたんだろう

「マリアお疲れ様」

皆に声をかけながら
アリアの横ー!と
腕に絡まってきたマリアと座る
その横にはイゾウが当たり前のように座る

「マリアちゃーん!俺の横もおいでよ!」

「嫌です!なんでアリアがいるのに
わざわざおっさんの隣に
行かなきゃいけないんですか!」

「ひでェ!!」

マリアは隊長達にも媚びたりせず
あたしの前と変わらない
そこがマリアの好きな所でもある

「ほらほらアリア〜これたべて!」

口元まで食事を持ってきてくれた
マリアの手から直接口にいれる

「ん、美味しい」

「ほら、飲め」

飲み物が欲しくなった時に
横からイゾウがお酒をくれる

「アリアは至れり尽せりだな!」

ニシシと笑うエースは
さっきから食べては寝てを
繰り返している。相変わらずだ。

いつの間にかあたしの膝を枕に
ゴロゴロとしているマリア。
あたしの後ろから抱え込むように座るイゾウ。

「ねぇ。君達なにしてんの?」

「だってアリアいい匂いするし
好きだしくっつきいたいの」

「その通りだな」

「イゾウ隊長もそうですよねー」

マルコには敵意しか出さないくせに
イゾウには何故か友好的なマリア。
あたしには違いがわからない。

前に座っているマルコは
こめかみに青筋を立て
こちらを睨みつけながら
酒を飲んでいる

サッチに何か言われ
鬱憤を晴らすかのように
鉄拳を食らわしていた

「それにしてもいつの間に
イゾウとアリアは仲良くなったの?」

ほろ酔いなのか少し赤い顔をしたハルタ

その話題には皆興味があるようで
こちらを見る

「さぁねェ。いつの間にか・・・だな」

艶やかに笑うイゾウに
呆れたようにため息をつくハルタ

「無駄に色気出すのやめてくれる?」

「もー。まぁいいでしょ!
みんな早く飲みなよ!」

「アリアは誰にもあげない!」

そう言ってあたしのお腹に顔を埋めるマリア。
だいぶ酔ってるみたいだ

「じゃあ、俺とマリアで
仲良くしようじゃねェか」

「あ、それならいいかな。
アリアのこと舐めまわしたい」

「マリア酔いすぎ」

よしよしと頭を撫でてやれば
気持ちよさそうに目を瞑る

「マリアちゃん!俺のことなら
どこでも舐めて構わねェよ!」

サッチはハイハイ!と手を挙げて
会話に参加しようと必死だ

「サッチ隊長うるさいです。
いらないです。おっさん黙れ。」

「ひでェ!」

「マルコはいいわけー?
アリア取られちゃうよ?」

さっきから黙っているマルコに
ハルタがニヤニヤしながら話しかける

「うるせェよい」

ハルタはわざと煽るようなことを言うから
タチが悪いのだ

「アリア。こっちこいよい」

睨みつけながら言われてた
行きます!なんて言いたくない

「やだ!マルコ隊長には渡さない!」

「そうだ。野暮なことするんじゃねェよ」

マリアもイゾウも離す気なさらさらないようで
抱きしめる力が強まる

「チッ」

舌打ちをし更にお酒を飲み干すマルコ

「マルコごめんね」

とりあえずは謝っておいたほうが
のちのちいいだろうと判断したあたしは
声をかけておいた

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