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「ん・・・っ」

「クク、テメェで動けよ」

キッドのモノを自分で挿入れる
まだまだ慣れないその行為

頑張って上下に動いてみるが
スムーズに動くことができない

「そんなんじゃイけねェ」

腰を掴み下から激しく貫かれる
自分で動くのとは全然違う感覚

「やぁッ・・・んんッ」

「嫌じゃねェだろ」

更に激しく突かれると
自分の声じゃないような声が漏れる

「んぅっ!あぁッ・・・!」

「ハッ、色っぽい声が
出るようになったじゃねェか」

鼻で笑われるが
痺れるような快楽が下から上がってきていて
それどころではない

グチュグチュと水音が響く部屋に
コンコンとノックの音が交じる

「チッ、なんだ?」

「俺だ。明日の朝には島に到着する」

ドアが開くと共に声がした。
その声はキラーのものだった
シーツを替えてもらうのと
食事を運んでもらう時に会うが
キッドに睨みつけられるから
喋ることはない。
久しぶりに声を聞いた気がした。

キッドのベットは
外からは中が見えない様に
特殊な布で囲っていて
見えることはないが
中からは部屋の中が見える

キラーがいるのに
動くのをやめてくれないキッド
声を我慢するために
手で口をおさえるはあたしをみて
ニヤニヤとするキッド

あたしの手を掴み
素早く体勢を変える

手をつかまれ
組み敷かれそのまま
激しく揺さぶられる

「んん!」

「キラー明日の島は
治安はいいのか?」

「あぁ。アリアを連れていっても
問題はなさそうだ」

こうやって抱かれている時でも
キラーを部屋に入れるのは
嫌がるあたしを面白がっての事だろう
普段は見せるのも嫌がるくせに。

唇を噛むあたしの口を
空いている手の指を入れ
噛まないようにされる

「や、ぁぁッ」

「キラー明日はアリアを連れていく」

「わかった。用意しておこう。
・・・ほどほどにな」

そう言い残し部屋から出ていく音がした

「も、やめッ」

「クク、テメェの鳴いてる声
キラーに聞こえちまったなァ
見られてヤんのが好きなのか?
締まってんぞ」

ズンっと更に奥を押し上げられ
絶頂を迎えた

「ああぁぁッ」

「ッ・・・!」

それと同時にキッドの
欲も中へと注がれた

肩で息をするあたしの頬をそっと撫でる
激しく痕を刻みつけるように抱くくせに
こうやってたまに優しさを感じることもある
その手に顔をすりつければ
満足そうに鼻で笑うのだ

本を渡されたあの日から少し変わった気がする

傷つけられるままなら
大嫌いになれるのに
優しさを見せられると
嫌いだけじゃなく
わからないけど
またなにか違う感情が
胸をくすぐるのだ



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