24
::


「うわーナイスタイミング
今から戻るつもりだったの」

そう言ってマルコの横を通り過ぎる

どうしたの?なんて聞かない
触らぬ神に祟りなし、だ

「なんでイゾウの部屋から
出てくるんだよい」

あたしの後ろから声が聞こえる

「汗かいたからシャワー借りただけ」

「そんなの自分の部屋で
浴びればいいだろうが」

「はいはい。次からそうする」

ガミガミとうるさいマルコ。
聞き流すのが1番だと知っている。

「お前は誘われたら誰でもいいのかよい」

え。なにこの尻軽発言
さすがにイラッとくる

こんなでも、まだ経験人数は
イゾウとマルコの2人だけ。

「はぁ?
それならサッチに聞いたら?
あたしサッチの誘いにのったことないし。」

「あのフランスパン誘ってきたのかよい?』

「飲もうってね。
下心あるかまでは
知らないけどね。」

「あの野郎・・・あとで潰す」

「それにマルコに
尻軽扱いされたくないんだけど」

「別にしてねェよい」

「あたし知ってるよ?
マルコが昔はナースに
手出しまくってたこと。」

「は?
マリアか。
余計なこといいやがるねぃ!」

わたわたと目に見えて焦るマルコを
横目にさっさっと執務室へ向かった。



近いようで遠い。
遠いようで近いあたし達の距離。


prev / next
[ back to top ]
top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -