02
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マルコ隊長と身体の関係になったのは
つい三ヶ月くらい前のこと。

憧れてた親父様に家族にしてもらえて
二番隊に配属され
エース隊長の下で毎日がむしゃらに働いた

女だからとなめられるのも嫌だから
戦闘へも誰よりも早く行く。
戦うことは嫌いじゃない。
傷をつけられても
悲しむようなやわな女じゃない。

それでやっと1年たって
認めてもらえるようになった。

そんなある日宴で
マルコ隊長と喋ったのがきっかけだった。


「アリア飲んでるかぃ?」

『マ・・・マルコ隊長!飲んでます!』

私にとってマルコ隊長は
強くてかっこよくて憧れの人だった

喋りかけられたのも初めてで
下っ端の私のことを知ってくれてるのも
嬉しかった

嬉しすぎて緊張しすぎて
何を喋ったかなんて覚えてない

いつの間にか周りはいなくなっていて
二人だけになっていた

「じゃあ男性経験ないのかよい?」
面白そうに笑われた

『い、今まで男のことよりも
強くなりたくて鍛えてたので・・・
縁もなかったですし・・・』

急に恥ずかしくなって
下を向く

ここはありますって
言っとくべきだったのかと
顔を赤くして後悔していると

「だったら・・・」
『え・・・?』

よく聞こえなくて
マルコ隊長の方をみると
唇が重なった
それは一瞬の出来事で
ほんとうに重なったのかも
わからなかった。

「俺が教えてやるよぃ」

そう言って手を引かれ
マルコ隊長の自室に
連れて行かれた


初めてのあたしを
気遣うように
壊れ物を扱うように優しく触れ
いっぱいのキスをくれた

それでもやっぱり初めての性行為は
痛くて血が出ていて
人前で泣いたこともないのに
生理的な涙が自然と溢れた

「苦しかったらしがみつけよぃ」

そう言って頬を伝う涙を舐めあげてくれた
そのまま背中に手を回ししがみつく

『・・・っ』

「声我慢しないで聞かせてくれよぃ
宴で誰も聞いちゃいないだろぃ」

イヤイヤと首を振れば
キスをくれた

お酒の味がする甘いキス
ねっとりと舌と舌が絡まる

痛みが勝っていた下半身も
甘い快楽が訪れる

『・・・んんっ!!』

「アリアの中すげぇ気持ちいいよぃ
苦しいかもしれねぇが
俺も我慢の限界だよぃ」

そう言ってさっきよりも
スピードも激しく腰を打ち付ける

『ひゃっあ!あ゙ぁっ!!』

電気が身体中に走り
快楽の波にのまれる

「っく!
締め付けすぎだろぃ
イくよぃッッ」

そう言って熱いものが
子宮の中に入ってくるのが
わかった。

『ハァ・・・ハァ・・・』

身体の力がぬけ
動くことができない

入っていたものが
ズルりと抜かれるだけで
身体がぴくりと反応する

マルコ隊長はそのまま
水を取りに机に向かっていた
少し待っていると

キスをされる
『んんっ!』
水と固形物がはいってきた
そのままゴクリと飲み込む

ケホケホと咳き込めば頭をなでながら

「思わず中に出しちまったからねぃ
避妊薬だよぃ」

『あ・・・ありがとうございます・・・』

常に避妊薬を部屋に置いているのだろうか?
誰とでもしてるの?
そんな疑問がふっと湧いたが
心の中で留めた


横に寝転び抱きしめてくれる

「最後のがイくってことだよぃ
初めてでイくって事は才能あるよぃ」

『な・・・なんの才能ですかっ』

少し膨れると
クスクスと笑いながら

「これからじっくり教えてやるよぃ」

そう言って触れるだけのキスをする


抱きしめられなが寝るのは
心地よかった



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