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お酒のせいなのか
ぼんやりとする

あたしいつの間に寝たのか
動こうとするが
身体が動かない

「・・・動くな。まだ朝じゃねェ寝ろ」

上から降る声に
そっと見上げると
どうやらキッドに
抱きしめられてるらしい。

動いて痛いことをされるのも
嫌なので大人しくし
腕の中に収まっておく。

キッドの心臓が
トクトクとなっている
それを聞いていると
だんだんと瞼が閉じていった
眠気に誘われるまま
目をつぶった



「チッ」
昨日は酒を飲ませて
遊んでいたら
そのまま寝たアリア。

起こして続きをしてやっても
よかったが何故かそのまま
ベットに連れていき寝かし
自分は飯を食い
少し雑務をこなしてから
腕の中に閉じ込め寝た

夜中に一度起きたが
そのまま寝かしつけ
朝起きたらまだ腕の中にいた

女を抱きしめながら
寝ることなんざ初めてで
何故そんなことしたのか
自分でもわからず苛立つ

アリアを寝かしたまま
ベットから出て
食糧を取りに食堂へと向かった

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