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「酒つげよ」

キラーが出ていくのを見送ると
グラスを突き出すキッド

慌ててグラスにお酒を注ぐ

「あ。キラーにお礼言うの忘れてる」

「別に礼なんざいらねェ」

「でも。切ってくれたし・・・」

引かないあたしに苛立ったのか
グラスを乱暴にテーブルに置く

「俺がいらねェって言ってんだろォが!」

「・・・わかった」

そう答えるとまたお酒を煽る

「アリア。テメェも飲めよ」

「い、いい。あたし飲んだことないし」

「チッ」

あたしが持っていたお酒の瓶を奪い
直接口をつける

するといきなり
ソファーに押し倒され
口付けをされる
口の中に入ってくる液体

「んぅっ」

押さえつけられ
そのまま飲み込むしかなかった

ゴクゴクと飲み干すと
やっと唇が離される

「うっ・・・げほっ」

「うまいかよ?」

咳き込むあたしもみて
ニヤニヤと笑う顔に腹が立つ

「わ・・・かんない』

「俺の相手すんな酒が飲めるようになれよ」

「・・・やだ」

「あ?」

小さい声で呟いたのに
聞こえていたらしい
すごい顔で睨んでくる

「・・・がんばります」

グラスに入れたお酒を
口移しで与えられる
それを数回繰り返すと
身体が熱くなってくる

「んっはっぁ」

口の中に入ってくるお酒を
零さないようにと必死に飲む


「くく、暑いのか?」

あたしの様子を楽しそうに見るキッド

「あつい」

腕を引っ張られ
シーツを巻いたままの
あたしを膝の上に乗せる

「俺にも口移しでくれよ」

グラスを渡され
その中のお酒を口に含み
膝立ちになり上から口移しでお酒を
注ぐように口付ける

口の中のお酒がなくなっても
キッドの舌が口内に入ってくる
それに応えるように
頑張って舌を絡ませる

「少しはキスもマシになってきたな」

腰を下に引っ張られ
そのまま膝の上に座る

「重いでしょ?どく」
「テメェなんざ重かねェよ。
そのままでいろ」

そう言って
首筋を下から上へと
舐められる

いつもと同じなのに
いつもと違う

ゾワゾワとする感覚が
気持ちいい

「やぁっ・・・ん」

巻き付けている
シーツを剥がされ

胸の突起を口の中で
コロコロと転がされる

「ひゃァっ」

キッドの太い指が
太股をなぞり
秘部へと進んでいく

「んぅっ」
少し入口に当たっただけなのに
敏感で身体が反応する

「おいおい。胸だけで
こんなに濡らしてんのかよ。
酔っ払ってんのか?」

呆れた声色なのに
顔はひどく楽しそうに
にやにやとしている

親指と人差し指で
擦るように赤い豆を触られる

「やっなんか・・・」

「なんだ?」

答えたくなくてフルフルと
首を横に振ると

擦る力が強まり
肩をがぶりと噛まれる

「やぁっっ・・・」

噛まれると当時に達してしまい
身体の力が抜けキッドに寄りかかる

「噛まれてイくなんて
テメェはとんだマゾだな。」

「ち・・・がう」

お酒を飲んだからか
達したからなのか
急に眠気に襲われた。

この熱はきっとお酒のせい


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