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「チッ」

痛む額を押さえながら
アリアが出ていった後
何回目かの舌打ち

頭を拭き着替える


薬を飲んでるなんて
予想外だった

妊娠させて俺のもんにしちまいたいって
考えていたのは事実だ

女を抱くのに避妊しなかったことなんてないし
誰よりも慎重だと思う

やはり娼婦といるとこを
見られたのがいけなかったのか
その頃からアリアとイゾウが
一緒にいる

「ミスったねぃ・・・」

どうやってアリアの全てを
自分のものだけにできるのか考えるが
浮かんでくるのは
自分の部屋に閉じ込めることばかり
それをしてもアリアの心なんか
手に入らないのはわかってるのに

イゾウは家族として好きだし
いい奴だと思う

それでもアリアとのことを考えると
どす黒い感情で満ちてしまう

溜息をつき食堂へと向かった



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