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何時間たったのか
辺りはすっかり真っ暗で
身体は汗でベタベタだった

昼も何も口にしていないから
流石にお腹が空いた

シャワーを浴びてから
食堂へ行こうと
自室に戻る

冷たいシャワーを浴びると
気分も少し落ち着いた

イライラしすぎたかもしれないと
思いつつも今はマルコに会いたくない
また感情的になってしまいそうだから。




「だからって僕の部屋来ないでくれる?」

「いーじゃん!」

12番隊隊長のハルタ
童顔で王子様みたいな服装だが
中身は腹黒い。
あたしには王子様になんか見えないが
中身を知らない人は
王子様って呼んでる

同性といるように
言い合えるし楽な相手

「ハルタって異性って感じしないし?」

ベットを陣取って食堂でもらってきた
ご飯を食べる

「お前はほんと失礼だな!
てゆーか!ベットで食べないでよ!
こぼしてるし!」

「うえーハルタうるさーい
ご飯は静かに食べるんだよ?」

「ベットで食べてるお前なんか
言われたくない!」

ご飯を食べ終わり
ゴロゴロと寝転がる

その横にハルタも寝転がり
ダラダラと時間が過ぎていく

「ほら、僕もう寝たいし部屋に戻れよ」

「ねー。今日ここで寝ていい?」

「は?嫌だけど。帰れ」

「お願いー!!」


そんな言い合いをしてたら
コンコンとノックする音がきこえた

ドアを開けにいったハルタ
その隙にシーツにくるまり丸くなる

「あ。マルコ」

その名前にびくっと身体が反応する

「アリア来てるだろい?」

「いるいる。早く連れて帰ってよ」

「いないって言ってー!!!」


シーツを剥ぎ取られ
目の前には眉間に皺を寄せたマルコがいる

「アリアはいません。」

「俺の目の前にいる奴は誰だよい」

「・・・いません」

「ふざけてないで戻るよい」

荷物を持つように肩に担がれ
連れて行かれる

「やだやだー!ハルタと寝る!」

「うるせェよい!」

パンとお尻を叩かれる

「痛い!馬鹿マルコ!離せ!」

逃げようとするが
がっちりとつかまれ
身動きがとれない

「じゃ、おやすみ」

ハルタはにこやかにドアを閉めた

「くそ!ハルタ!覚えとけ!!!」

負け惜しみのように
叫ぶことしかできなかった

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