04
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「アリア」

ふと名前を呼ばれた方を
振り返ると
ワノ国の着物というものを
自分流に着こなし
髪を結い上げ紅をさし
美しい容姿は女に見える。
16番隊隊長イゾウだ


「あ!イゾウー!
遠征お疲れ様ー!」

パタパタと走り抱き付けば
優しく抱きとめてくれる

「親父の報告の後は一番に
お前に会いたかったのさ」

おでこにキスを落とされる

「久しぶりなんだ。
今夜は部屋に来こいよ。
いい酒も手に入ったんだ」

「行く行く!!
今からマルコと仕事だから
夜ご飯終わったら飲もう!」

「おや、マルコいたのか」

「俺はついでかよい」

不貞腐れるマルコに
クスクスと笑う

「冗談さ
そんな顔するんじゃねェよ」

じゃああとでな
と去っていく


「イゾウと付き合ってるのかよい?」
マルコを見ると
眉間に皺を寄せている

「なんで?」

「・・・付き合ってんのに
俺と関係持ってたらダメだろうがよい」

「あはは!」

そんことを気にするような
性格じゃないくせに
と可笑しくなってしまった

「何笑ってんだよい」

「いやーなんかおかしくて!」
まだ笑いが止まらずバンバンと背中を叩く

「いてェよい!」

パシッと
頭を叩かれる

「ったぁ!!
暴力反対!付き合ってたら
マルコと一緒に寝るわけないじゃん!
ばーか!ばーか!」

さっきまで皺が寄ってた
眉間が緩む

ほっとしたような顔は
見ないふり。


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