01
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「アリア話がある」

ベンからのお呼び出し。
ヤソップもルウもいる
いつもと違うのは
二人とも笑っていない所

「なになにー?」

副船長のベックからの
死刑とも言える宣告

聞き間違いだと思った

「え?」

「お前白ひげのとこへいけ」
煙草の煙を吐く

「ちょ、ちょっと待ってよ!
やだ!やだ!」

思考が追いついても
何を言っているかわからない
赤髪海賊団から白ひげへいけ?

「決定事項だ。今白ひげの船に向かってる」

「何で!?ベンのお酒飲んだから?!」

「やっぱりお前か・・・」

しなくてもいい白状をしてしまった

「え?あは!違う?」

「・・・お前は甘ったれすぎるんだ
ちょっとお頭離れしろ」

小さい頃に拾われてから
ずっとこの船で育ってきた
戦い方も学んだ

「・・・それが一番嫌!!
シャンクスと離れたくない!!」

「だめだ」

「シャンクスは?!シャンクスも
あたしと離れたがってるの?!」

「お頭は説得して今は部屋でふて寝してる」

「やだー!シャンクスと離れるなんかやだー!」


ヤソップとルゥがロープを持ち
グルグルとあたしを縛り上げる


そしてあたしとシャンクスが会えば
シャンクスの気が変わるからと
会わしてもらえず
そのまま白ひげの船に乗っけられた。



そんなことがあってからもう3年。
20歳だったあたしも
もう23歳になった。

「シャンクス元気かなぁ・・・」

「お前・・・今言う事かよぃ」

いけないいけない。
マルコの部屋でキスをしている最中だった

「んーマルコ今日は眠たいや!」

ゴロンと横になれば呆れた顔のマルコ

「お前・・・」

おいでーと手を広げれば
渋々とベットに入り
抱き枕のようになってくれる


マルコとは所謂セフレだ。


白ひげに置いてけぼりにされ
シクシクと泣いて過ごして
お酒に溺れて心配してくれたマルコ。
年がシャンクスと近いし安心し
優しさに漬け込み甘え関係をもった

お酒の力もあったとはいえ
初めての行為

情事が終わりシーツにくるまる
あたしの頭を撫でる

「付き合うか」

「あ。それは大丈夫。」

あの時のマルコの顔は忘れられない。

目を見開き口を開けていた。

初めてだから責任とって
なんて言うわけないじゃんと笑えば

「言えよ!」って怒ってたけど
聞き流した

それからもずっと関係は続いてる

「おっさんマルコ好きだよぃ」

「・・・俺もだよぃ」

好きだ。
けれども
loveじゃなくてlikeなのだ。

そんな事をわかってか
マルコも好きだと言ってくれる

この関係があたしには
丁度いいのだ。

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