18リハビリ
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部屋に入るとそのまま
シャワー室へと連れていかれ
服の上から水をかけられた
「まって、マルコさん!
冷たい…!」
外は暑いが急に水をかけられて
平気なわけがなかった
ガチガチと体が震える
「外の女にも男にも触れられてんじゃねェよい。」
冗談かと思い顔を見れば
笑わずにとこちらを見ていた
その顔に何故か不安な感覚が込み上げてきた
なのに自然と寒さで震えた手をマルコさんの首に回して
口からスルスルと言葉が滑り落ちる
これはきっと私の心の声
「そんなこと言っても
マルコさんもそこと世界で何してるかなんか
私はわからない。
マルコさんだけ私を知るのはずるい。
私をもっとマルコさんの側へ置いて。
この部屋だけなんて嫌。」
一瞬、ぴくりとマルコさんが反応したが
そのまま顔を救いあげられキスをした
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
次の日から徐々に部屋の外に出ていくことが増え
久しぶりにあった親父も喜んでくれた
誰と話していてもマルコさんは前みたいに怒らない
ただじっと私を見ているだけだ
だけど部屋に帰れば
怒っているかのごとく
激しく、次の日は起き上がれないくらいに
抱き潰されてしまうのだ
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