14夜には
::
夜にはいつも通りマルコさんが部屋に戻ってくる
いつもと何も変わらない時間が過ぎる
エースの事を言われると思ったが
何も言ってこないので伝わってないのかもしれない
先にベッドで横になりながら
マルコさんをじっと見ていると
新聞を読んでいたマルコさんを顔を上げる
「何見てんだよい?」
「·····寝ないんですか?」
「お、それはお誘いかねい。」
「え?!あ!違います!!」
自分が言った台詞で顔が火照る
シーツを頭まで被った
新聞を折り畳んだマルコさんが近づいてきて
ベッドに座るとそっとシーツの上から頭を撫でた
「冗談だよい。
深い意味がないってのは分かってるよい。
アリアはかわいいねい。」
ククッと笑うマルコさんに
シーツを奪われる
「マルコさん、意地悪です。」
「悪いねぃ。
好きな女をからかいたくなるんだよい。」
[好きな女]という言葉が何故かチクリと胸に刺さる
「もう!シーツ返してください!」
頬を膨らましシーツを持った手から
奪おうとするからシーツは床に投げ捨てられ
「嫌だよい。
アリアが寝転んでるのを見ただけで
爆発しそうだよい。
アリア、おれを助けてくれるかい?」
手をそっと持たれ破裂しそうな程に
大きく膨らんだ場所へと誘われる
「·····はい。」
何回かセックスの途中で
口ですることはあるが
最初に、というのは初めてで
少し緊張した
prev /
next
top