新世界
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激しく軋むベッドと腰を打ち付ける音が部屋に響く

シーツには愛液と精液
そして所々に血がついていた

快楽と痛みが私を狂わしていく
自ら戻ってきたのだこの地獄へ

「誰にも触れさせてねェってのは
本当みたいだなァ?
形が変わってねェ。」

ググッと奥まで突き上げられ
圧迫感で小さく声が出る

「青キジは優しかったか?」

大きく脚を開かれ突き上げられている最中に
質問をしてくるなんて拷問だ
しかし答えなければいけない

「優しか、った。」

「へェ·····」

腰を打ち付けるのをやめ
話を聞いてくれているが
太腿にキッドの指がくい込む
痛んだが耐えれる痛さだ
キッドの顔に汗が滴る
口元は笑っているが目が笑っていない

「でも、それだけ。
頭に浮かぶのは国でもなく、民でもなく、
お父様でもお母様でもない。
キッド·····貴方だった。」

脚にあるキッドの手に
自分の手を伸ばし触れた

「来てくれて、ありがとう。」

見つめあう
部屋は静かになった

ハッとしたように
舌打ちをしたキッドは
激しく腰を動かし始めた

そこから言葉を交わさずに
ひたすらキッドを受けいれ
獣のように交じりあった

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